日々徒然です

カフェにようこそ!

惹かれる思い

2015-03-26 02:45:02 | 小説
学業を終えられ、いつも幸せ想にピアノを奏でている坊ちゃん
俺は、そのお姿を見るのが好きだった

お屋敷に奉公に上がって直ぐ、坊ちゃんのお世話係になった
暴君と名だたる程の噂があったが、実際お側でお使えすると
とても思いやりのある心優しいお方であった

俺は掃除をしても失敗ばかり、それでも坊ちゃんの為にとなんとか踏ん張った

ある時、お風呂でお背中を流すようにと女中頭さんから指示を受ける
坊ちゃんの後にお風呂に入りお流ししようとした
「お前も脱いで入れ」と言われ素直にご命令に従う
ご自分で頭を洗われ湯船に入られる
俺にも入るように言われ入ると、近くに坊ちゃんが居る
俺は遠くでは入っていたのに・・・
坊ちゃんの手が俺の体をまさぐっていく
触られた事の無い所にもまさぐられていく
「っつ」変な声が出てしまっている
坊ちゃんは不意に湯船から上がり背中を流せと指示が入る
俺も慌てて上がりお背中をお流しする

背中から前に向かう、前はご自分で出来そうなのに
坊ちゃんは何故か俺の体を洗おうとされる
「いけません」とお願いするが聞き入れてもらえず
その手は徐々に俺の中心へと伸びていく
「あっ」「ふっ」変な声しか出なくて、坊ちゃんのお背中をお流ししている手も止まる
坊ちゃんの手は徐々にお尻の双眸を開いていく
徐々に中心が形を帯び呆気なく達してしまった
そのまま意識を飛ばしてしまう俺がいた


亡き母を思い

2015-03-19 03:31:31 | 小説
父はとにかく忙しい方で母だけが私の心の拠り所だった
伯爵家の事業は何故か上向きになっていた。父の手腕が良いのか、側近が良いのか
幼い頃から父との触れ合いが余り無かったが、それでも家に帰っている時は
いっぱい異国の話しをしてくれ、遊んでもくれた
だが、父は直ぐに仕事に出かけて行って、いつも母と2人で大きなお屋敷に住んでいる

そんんな母が病に倒れ父の看病の介もなく、あっという間に天国に旅立ってしまった
母はいつもローズガーデンを眺め、バラが好きだと話してくれていた

私は1人佇んでいる
一粒の涙が頬を伝う
これからの事など
全くやる気が無く
只、バラを眺めている

いつものようにバラを眺めていると視線を感じて屋敷を見る
見知らぬ少年が私を見ていた
「また、奉公人か」「どおせ無理難題を言い去って行く」と思ったが
私の話しに耳を傾け、辛抱ずよく付いてくる
その仕草が面白く心が温かくなっている自分が居る
徐々に、少年の姿を探すようになっていた

私はそんな彼を側付きにしようと決めた
父はふたつ返事で許可が出た

学業の傍ら少年との日々も楽しいものとなった
少年が居ないと不機嫌になったり
この思いはなんなのか?未だ分からぬ私がいた


病院の先生は他人

2015-03-16 11:39:40 | つぶやき日記
やっと、母親の介護認定確定が来ました。
長かった・・・
思ったより介護度があってびっくりしました。

母親が回復期病院に入院していた時、先生から病状の説明を受けていた時に
介護申請をしている事を話すと
「お母さんの状態では申請が降りないかも」と言われて
なんて先生なんだと、患者の家族が悩んでいる時に、更に追い打ちをかけるような言い方をして
と、悩みの増えるのを楽しんでいるかとも思ってしまって、心が打ち砕かれていたが

ちゃんと見てくれる人は見てくれていて
涙が出る思いです
だって、左の血管が詰まったんだから!口角も左が下がってきたんだから!
左の手の力が緩かったんだから!
救急車で運ばれた母親を傍らで見ていて、なんとも言えない、表現出来無い思いがあったんだから!

これからは親戚とも相談しつつ勧めていこうと思ってます

だけど・・・父親の認定が遅いな

ある日の2人

2015-03-06 10:04:38 | 小説
広大な敷地の庭に佇む少年が1人、ただ立ち尽くしている

私が、このお屋敷に執事として働かせて頂いた時の印象でした
父の代から執事として働かせて頂いており当然、私も執事候補として
このお屋敷に働かせて頂く事となり
父と共にご挨拶に伺った際に抱いたものでした
少年は、年の割には静かで何かを悟ったような面持ちでした

ご当主はお忙しい方でしたので、お屋敷での少年はお1人で生活されておいででした
お母様は小さい頃に亡くなられたとの事、少年の心は閉ざしたままなのでしょうか

ある日、奉公に来た少年がおりました
年の頃は、ご子息より2つ程下と話しておりました

その頃には私も執事として、このお屋敷の全てを任せていただけるようになっておりました

奉公に来た少年は、仕事をするのにも時間を要したものでした
何を思ったのか坊ちゃんは、少年をお側に置くとおっしゃいました
従業員一同びっくりしているなか、少年は坊ちゃんの側付きになりました

坊ちゃんが勉学に行かれている際などはお屋敷の仕事をする事になっており
傍目から見て続くのか心配になるほどでした
そんな心配はよそに
少年のお陰でしょうか、最近の坊ちゃんは和らいだ表情をされると評判になりました
これも、あの少年のお陰でしょうか

広大な敷地の庭は2人の少年が映るようになりました
静かだったお屋敷も明るくなり従業員も2人を見ていると心が暖かくなるほどでした