日々徒然です

カフェにようこそ!

密かに

2015-04-22 13:20:20 | 小説
大学に入学してからあっという間に月日は流れていく
友達にも恵まれ友達の紹介でバイトにもありつけた
バイトは兄貴に内緒だが、日中はカフェ店員で夜間はバーの店員と掛け持ちをする事になった
友達の紹介もあってすんなり溶け込めてはいると思う

今日は1限目からの授業だ
「ヤバ!遅刻する。今日はバイトあるから帰りは少し遅くなります」
「わかった。気をつけてね」
「食事はチンして食べれるようになっています」
部屋を借りていることで家事全般は俺がする事で納得してくれている
元々、家事は好きで良く実家でもお袋の替わりにやっていた

家主は今日も缶詰か?大変だな
徐々に売れ出して今じゃ、売れっ子小説家さんで脚本も手掛けているようだ
そんな兄貴の友達はイケメンだが家事は壊滅状態に等しい
何かと世話好きの俺は少し嬉しかったりもする
(決して恋じゃ無いけど・・・)

「ちょっと遅くなったか。只今、帰りました」
おかしいな?声がしない?

「ダメだよ。帰ってくるから」
「良いだろ?ちょっとくらいなら」
家主の部屋から濡れ場的な音が聞こえてきた

僕の未来

2015-04-05 02:37:09 | 小説
僕は両親の不安を押切り、兄が住んでいる東京に大学生活を送るべく上京した
両親は、僕の熱意に押され兄の住んでいるマンションに同居するという条件で許可が出た

僕は嬉しかった
合格し、入学式を迎える2日前に上京し兄のマンションに向かった
兄は僕を迎え入れたが、恋人と同棲すると言い出し
僕を兄の友達のマンションに追いやった

今、初対面の人のマンションに来ていて、これから同居させて頂く事になる

「はぁ~」「不安だけどやるしかないな」
意を決してチャイムを鳴らす
迎え入れてくれた、兄の友達は俺のどストライクだ!
友達さんは、駆け出しの小説を書いていて
少しずつ売れてきているそうで・・・
恋人はいなさそうだ

入学式を前日に控え友達さんは小説の追い込みに来ているそうで
生きる屍のようになっていて
手伝おうとしたがかえって迷惑だと思い見守っていた
そんな友達さんは僕の入学式に来てくれた
嬉しかった「おめでとう」
「ありがとうございます」
「お祝いしないとね」
「締切近いのに、いいですよ」
「遠慮しないで」微笑んでくれる
お祝いは何にしようかな
なんだか嬉しい俺がいた