日々徒然です

カフェにようこそ!

改装準備担当者

2014-01-29 01:36:32 | 小説
会社の運営会議で今年度はうちの支社の改装営業が決定される事になった
これに伴い人事移動、担当部署替えが発表された
うちの部署は一階フロアのメインに当たる所だから重要ポストだ
本社から担当者が派遣されることになった
今日は、そのお迎え
どんな人が担当なんだろう。ワクワクな反面、不安もある
担当者は本部から数人派遣されることになっている
各部署も皆一同に興味津々だ

駅のホームで待っていると、遠くから何とサマになる紳士が歩いてくる
徐々に私の方に近づいて来る
僕はお迎えのプラカードを持っていたので
その紳士は僕の所まで近づいて挨拶する

立ち振る舞いが何とも素晴らしい

それから数日が経つ
思ったより進行が遅く休日返上で準備を行っている
休日返上はキツい!キツい!
でも、担当者さんは嫌な顔一つも出さず黙々と行なってくれている

そんな休日返上が最近では徐々に目処がついてきた
来週末は纏まった休みが2日間だけ取れそうだ
溜まった洗濯物や掃除なんかをする
そして延々だった彼女とデートと決め込むつもり
目処が決まると仕事にも力が入る

担当者さんは「本社に戻り報告も兼ねて帰るつもりだ」と話していた
若干嬉しそうである・・・
なんだろう?少しだけ気になるな
別にわざわざ報告しに戻らなくても、ゆっくり休んでも良いのに
恋人でも居るのかな



逢える嬉しさ

2014-01-22 00:50:22 | 小説
やっとお互いの距離が縮まった。思いは通じ合う
あいつに辞令があった。開店準備担当の配属だ。もちろん出張になった
顔を見に来た。寂しいから逢いに来た。出張は気軽に会える距離では無かった
既にあいつは俺と同棲中だが・・・
長くて一年間はあいつの体温が感じられない

焦る。焦る。

男子たるもの会社の波には乗っていかないと!

俺たちには不安な気持ちは無い!無い!多分

出張前の数日はお互いの体に真紅の跡を刻み込んだ
メールもお疲れ電話もすると決めた
週末はどちらかが逢いに行く事になっていた
でも、直ぐに逢いに行けなくなった
思ったより進行具合が悪く前倒しで仕事をこなしていくしかなくなってしまったらしい

俺はそんなあいつに「頑張れよ」しか言えなかった
電話Hを何度もしているが何かが足りない
逢いたい・・・
仕事でも凡ミスをしてしまう

あいつから徐々に落ち着いてきて今週末に社長に報告も兼ねて
戻って来る事になったらしい!
纏まった休みが取れると話してくれた
いままでの暗い思いが快晴に変わった
あと数日で逢える。あいつの体温は久しぶりだ

今日は後一件の挨拶周りで終了だ。なんだか足取りが軽くなった


瞼の向う

2014-01-17 02:13:24 | 小説
開店準備で出張が決まった。この度、事業拡大で地方にも支店を作る事になった
この不景気に我が社は地道に稼いで?!社長が決定した
俺は傍観を決めていたが以前にも開店準備に携わっていた事もあり、社長直々に辞令があった
もちろん半年で戻れる事は決まっていて開店し後任が出来次第には今のポストに戻れることになっている
が、半年では戻れるかどうか更に1年延長になってしまうかもしれない
今の状況ではそんな事を思ってしまった・・・。
連日、挨拶回り社員の教育に追われているこの頃だ!

今は社長が出張の間だけのマンションをレンタルし住んでいる。
俺は憔悴している。休み無く準備に追われ残業の連続で弁当ばかりの毎日だ
辞令が出てから追われるように出張準備をし今に至る

あいつのマンションに押しかけるように越してきて毎日が満ち足りていた
俺の乾きを心を癒してくれたあいつ

逢いたい。逢いたい。逢いたい

忘れないようにと真紅の跡まで体に刻み込んでくれた
休みになったら、あいつのマンションに戻る予定だったが
早くに予定は未定となった
中々捗らない進行状況に焦りもあるが、なんとか形になってきた

電話Hも何度もした
未定な毎日にすれ違いもあったが、今度の週末には纏まった休みが取れそうだ
社長に状況報告も兼ねて戻れる事になっている
あいつには一番に報告すると、電話の向こうで泣いていた
俺にはあいつが必要なんだと実感している
あいつの体温を感じながら朝のまどろみを共にベットで
そんな思いを抱きながら眠りにつく


移動の先は

2014-01-09 00:49:58 | 小説
駐在所勤務だったが4月の移動で捜査一課に配属が決まった
念願の刑事だ!だけど初日から失敗の連続。先輩は俺を置いてけぼりだ
署長から2人でチームを作り協力し合って欲しいなんて言われても・・・
でも頑張るのみ。いつかホントのバディとして見てもらえるように

朝礼後、先輩はそそくさと出て行った。あとを追うように着いて行く途中道にはぐれ
教会に辿り着く。厳かなる戸を開けると礼拝の真っ最中だった
素敵な神父様だった。先輩とは会えなかったが、ありがたい話しを聞けた

次の日、教会近くを歩いていた。いきなりスレンダーな彼に話かけられた
昨日の神父様だ!彼は僕に「お前でも良いか」と言い高級車に乗せられホテル街に到着する
彼はゲイなんだと思った瞬間にキスをされ徐々に深いキスとなる
服も脱がされ肌と肌が触れ合ってしまうとこまで行く
俺はビックリして抵抗するが歯が立たなかった
スレンダーなのに力が強いなんて
俺の欲望は彼の手で口であっという間に放たれてしまった
今までにない感覚だ!直ぐに形成を逆転し主導権を握る

これで終わりかもしれない彼に更なる思いを抱いて
十分なほど満たしていく

この後は切っても切れない縁になり、なんだかんだと続いていく
そんな思いは今は無く、ただ満足感を満たし。その夜はふけていく






















日本人のアドバイス

2014-01-01 03:43:59 | 小説
ここでの仕事もウンザリしていた。頑張っても売上に繋がらない
八方塞がりになっていた。出るのはタメ息ばかりだ
思い切って友達に話してみた。友達からは日本のアドバイザーを紹介してもらった、それがあいつだ
あいつは始め遠慮がちだったが引き込まれてしまいそうな瞳で真剣にアドバイスしてくれる
そんなあいつに答えたくて俺はやってみる
結果は直ぐに繋がった。売上が一気に伸びたのだ
嬉しかった素直に・・・

2ヶ月程して機動に乗り始めた今までの苦労が嘘のようだった
紹介してくれた友達は元よりあいつにも食事をご馳走した
もちろん酒も入っていた。あいつは酒に弱いのか直ぐに酔いが回ってしまったようだ
あいつの家は知らないが俺の家にひとまず連れて行く

胸元が苦しそうだったのでワイシャツのボタンを外していく
その時あいつは、すがるように俺の首に腕を回した
俺はゲイでもタイプじゃ無かったが回した手を振りほどく気にもならなかった
合意の上でと確認し細い首筋に口づけていく
たまらない良い声を出してくれており俺の抑えが効かなくなった

確かめるように体を触り舐めまわす何とも言えない声が聞こえてくる
もっと聞きたくて深い口づけもする
舌と舌が自然と絡み合い口の周りが誰の唾液か汗か解らない程になっていく
口づけは徐々に下に向かっていき、平らな2つの突起へと進む
突起は徐々に固くなりコリコリし始める
少しずつ一つになる行為へと進んでいく
窄まりは喜んでいるかのようだった
徐々に一つになり俺は幸せに満ちていた
あいつは抵抗も無く俺の背に腕を回していった