日々徒然です

カフェにようこそ!

男に溺れる

2013-11-26 00:56:15 | 小説
いつになく酒に飲まれた。ついこの間まで好きだった相手にフラれた

朝、コーヒーの香り目が覚めた。そこには男が居た
俺は元々ノンケだから男とベットは無い!だけど昨日は・・・
そいつは俺にバーでくだ巻いていたから慰めてやった。失恋には新しい恋愛が1番てね
ベットの中じゃ大胆だったと話してくる
俺は慌ててスーツに着替えマンションに戻る。あいつが引き止めていたのも知らなかったが

会社にはギリで出勤した。彼女とは部署が違ったから気まずくは無かった
デスクに着くなり課長に呼ばれた。課長の隣には朝気まずい別れをした人物が打ち合わせをしていた
今度、あいつの企画をサポートすることになった。もちろん課長の命令が無ければ辞退したかったが仕方がない

あいつのマンションに陣中見舞いに行く
進行状況はボチボチなようで何とか進んでいる
課長の見込んだのもあり企画は凄く良い。進行中は集中しているのか食事をしないらしく飲み物で凌いでいた

企画の進行が良いので外に食事に誘う。
食事をしていても何故か退屈しない。俺より5歳上なのもあるのか気を使われている
俺は何故か気になりつつある存在になってしまう

あれから陣中見舞いと称してマンションにお邪魔している。あと少しで企画が終了してしまう
寂しいような物足りなさを感じている
そんな時、会社の打ち上げがあり参加する。お酒は程ほどにしていたが注がれれば飲まないわけにもいかない
ほろ酔いになった頃、無性にあいつに会いたくなった
タクシーを走らせマンションに向かう

あいつに溺れるまでそう時間は掛らなかった

体をいたわってくれる言葉が優しかった
意外な一面も発見できた

俺の花

2013-11-22 01:55:04 | 小説
秋元龍家元の展覧会を見に行く。以前から家元とは親交があった
展覧会では気になる花がある。何かのプレッシャーで押しつぶされている花だ
その花を救ってやりたくなった
家元も気にしていたようで修行として次回の展覧会まで預かる事にした

初日、学校帰りに自分のアトリエに寄らせた
今にも押しつぶされそうで、何かを抱え込んでいる様子だった
俺は直ぐにでも解き放したかったが、この手は少し意地悪を試みた方が解き放たれやすい
その花は随分と鼻っ柱が強い。そこが俺のツボにもなったが
何が足りないのか相手に問うには自分の全てを曝け出す事を教える

制服のブレザーを脱ぐ。俺はつかさずワイシャツの第一ボタンから外していく
少し硬さの見える肌が欲望を募らせる
首筋から唇を這わせていくとそれによって体も反応していく
唇と唇を合わせて更に奥深く口づけする
小さな乳首が固くなり体もしなりつつある
可愛い声も聞こえてくる

まるで花びらが散ったみたいだ

更に耳の元に囁く恥ずかしがる必要はない
感じるままに素直に・・・。
花は極上の恋人だ触れる時は優しく包み込む様に
一番美しく見せるにはどうあるべきか、どう生けられたいか
甘い吐息を聞けば良い耳を澄まして感覚を集中させて
優しく徐々に焦らし心を開かせる
俺を必要とするまでに


花ある人

2013-11-13 12:01:22 | 小説
展覧会があるのは解っている。次期家元候補なのも解っている。
でも、手が動かない!花を生かせない!
完全なるスランプだ・・・。

先日の展覧会で死んでいる花だとあいつに言われた
怒こっている訳では無い。当たっているから情けない。もがいている俺に更なる仕打がおこる
あいつの所に修行に行けと父から言われた。
家元の言うことは絶対だ!父は何を考えているのか・・・。

今日はあいつの所に行く日だ。
体が重い足が窄む。でも、何故俺を修行させるのかも知りたい。
スランプな俺を受け入れるのかを
あいつの展覧会はいつも人でいっぱいだ。
単にルックスだけではなく人を惹きつける何かがある。
その何かを見つけるだけでも良い。

凄い!花が生活と一体化している。
美しいものを創造するためには普段から美の空間に囲まれていなければ美しいものが作れるわけがない
さらっと言うあいつ!
嫌味に聞こえてくるが美の空間は解る。
少しづつ惹かれていく自分を見ていた。

渋滞!

2013-11-13 03:09:48 | 感想日記
11月文化の日から急に寒くなりました
朝の道路はツルツルです
安全運転で運転しないと・・・
今日の天気予報は雪だとかはぁ~~
でもスポーツする人は待ってましたの雪かしら
ストーブもタイマー付けておかないと!起きれない

修業先には

2013-11-04 01:50:40 | 小説
俺も余裕ねえなぁ・・・

大学を卒業して外国をきままに旅していたがオヤジに戻って来いと喝が入り
あいつの会社に秘書として務める事になった
言わば修行みたいなもの

あいつは社長になっていて完璧に仕事をこなしていた
俺はそんなあいつのサポートをする
少しでもあいつの役に立ちたくて
社長業も休まる所が無いようで見ているこっちが疲れてくる
そんなあいつにゆっくりして貰いたくて京都出張で日帰りの予定を1泊2日に変更した

あいつは最近疲れ気味で無理が祟っていた
俺は個室で温泉付きの宿泊先を探して予約する

喜ぶ顔が見たくて

会社には連絡しビックリされたが明日は休日なのでと了解を得る
そんな俺の思いを察したのか旅館の部屋に入るなり
後ろから抱きつかれ「ありがとう」と言われ嬉しかった

夕食は昔の頃の話しで盛り上がった
幼い頃のあいつのままで愛おしい思いも募ってくる
なんとなくその場の雰囲気が甘くなり一緒に風呂へ入る
その日は月が綺麗だった

お互いの距離が近くなり唇が重ね合う
何度となく重ね合う唇から甘い吐息が漏れてくる
少しずつお互いの体温が熱くなる
一つになるまであと少し