日々徒然です

カフェにようこそ!

小さい君を

2017-08-17 05:11:54 | 小説
「翔は今日も遅いのか。あいつ勉強は大丈夫なのか」
兄というものは心配性だ
翔も心配だが、太介だって心配だ
体はデカイが甘えたがりの寂しんぼうだ
お互いの両親は共に同じ会社勤務し多忙な毎日だ
だからなのか毎日と言っていい程、俺の家に居て生活している
両親はそんな俺らを見て安心しているようだ

「兄さん、お帰り」
太介の笑顔に癒される
俺も実家を離れても良い年なのではあるが太介が気になって仕方がない

この気持ちは一体?!
時々度を超えた過保護になる時がある
やっぱり気になるのか、この気持ちは
あの手を離したくない
あの唇に触れてみたい
衝動も抑えきれなくなっている

今日は翔が友達の家に泊まりに行って来るとラインがあった
「はぁ~あいつと一緒だ」
嬉しいようで嬉しくないようで気持ちは複雑

「お帰り兄さん」
優しく微笑むあいつが居た


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