日々徒然です

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旧友に会えて

2016-12-10 01:41:47 | 小説
幼馴染みが帰ってきた。旧友が帰ってきた知らせは直ぐにわかる
もちろんラインで、お互いの近況報告はしているから「久しぶり」では無い
出版社に就職して営業部に移動したらしく毎日が忙しそうだった
俺はアイツの忙しさを心配しつつラインしていた
旧友では終りたくない為に・・・

幼い頃から俺はアイツが好きだった
アイツが転校していく時、住所を交換
もちろん!スマホ時代にはIDも交換していた
今回はアイツの日頃の頑張りで○○賞だかを貰ったようで休暇を取ったとの事

久しぶりに見たアイツは逞しくなっていた
ラインでは、彼女が居ない事は知っている
店に来たアイツの近況報告を聞き、頑張っている事が嬉しくなる
酒は強くはないが弱くもない
つまみを食べつつ徐々に愚痴になっている
酔いもまわり舌っ足らずに話すアイツ
「可愛い」そんな言葉が当て嵌る
口に出した訳ではないが、「俺はぁ可愛くないぞ」
目がトロンとしてきた
2階の部屋に案内する「懐かしいなぁ~何年ぶりかなぁ」
誘っているのかと思う程の目で話す
昔は部屋でよく遊んでた。なんて独り言を話してる
店にはお客さんも居なくて片付けを早々に終わらせて2階に上がる

アイツは・・・「遅いぞぉ~」
なんて話しつつ酒を飲んでいる
酔っ払ったアイツを見てると、なんだか変な気持ちになってきた
肌に触れたい、キスをしたい欲求が抑えられなくなってきた

「チュ」リップ音を立てながら唇に触れる
「あっ・・うん~」誘うような目、トロンとした目
俺の数十年の欲求が抑えられない!!



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