グルメストアフクシマのブログ

男鹿にある大正七年創業の
お肉とお惣菜のお店グルメストアフクシマ
(有)福島肉店スタッフのブログです。

男鹿・イタリア魚醤フォーラム2009

2009-11-25 20:56:58 | 男鹿

11月22日に男鹿のハートピア(男鹿市民ふれあいプラザ)で日本とイタリアの
魚醤文化の交流を図る男鹿・イタリア魚醤フォーラム2009があり参加してきました。
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091123dさきがけ
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000000911230001朝日
イタリアは魚醤「コラトゥーラ」の地チェターラからセコンド・スクイッツァート市長、カタクチイワシ協会のピエトロ・ペッシェ会長、チェターラのあるカンパニア州サレルノ県のアンナ副知事、コラトゥーラ生産者のルチア・ディ・マウロさん、イタリアシェフのフランチェスコ・トンマーロ氏、他生産者、通訳の方が来日。
また魚醤フォーラムということで韓国チェジュ島からも生産者の方がいらっしゃいました。

    




マイしょっつるなるスプレータイプのしょっつるの入った小瓶をアンケート記入を条件に頂きました。
(使用説明をする谷口教授)

杉山秀樹氏による講演、チェターラのセコンド市長さんによるコラトゥーラに軸を置いた街おこしのお話、ルチアさんによるコラトゥーラ復活のエピソード、諸井醸造所・諸井さんによるしょっつるのお話(今回の一番の目的)、両国のシェフ・料理研究家米本さんによる試食会、午後の部のパネルディスカッションなど、非常に面白く美味しく質のあるお腹いっぱいな内容でたくさん勉強させて頂きました。

試食会の様子をご紹介。


テーブルはこんな感じでこの後ニョッキやパスタなど運ばれてきま
した。手前に見えるカップはしょっつるを使ったミネストローネ風スープ
一瞬で消えました。
ハマチのカルパッチョやコラトゥーラのパスタ、フリットの、美味しかったー!!


あk※?らsΓlkdぉΣw;えrjt;いhy§のや、最高!!



飲酒運転にならないよね?ってくらいしゅびどぅばー!しょっつるのイメージが変わりました!!


食前酒、白、赤、ワインのコーナー


お料理の説明は作左部史寿氏…お姿を拝見しオステリア・アルカのシェフ!!と分かりました。
他、日本人シェフには昨日に続き築地から破風流四世旗亭総料理長酒井さん、リストランテヤマノエのやまのえさんやTempodiKさん、そしてお料理のコーディネーターに料理研究家の米本かおりさん、すごいメンバーでそういった機会に自分があった事に改めて感謝感激!
色々な方とお話させて頂きました。

 前回のブログと同じような事を申し上げますが、一つ一つのお料理や構成、味の調整、素材選び、仕入、スタッフの準備が相当なものだったと伺えます。さらに100人以上分のお料理(それも数種類、手のかかった質のある)を限られた時間の中でスムーズに運ぶのは至難の業!
さらに米本さんのブログを拝見しましたところ日本側のシェフ選定なども大変だったようです。
以前から構想を練ったり準備を進めて来られた方々、当日準備から片付けをされた方々、全ての方に感謝致します。
本当に素晴らしいお料理、充実した試食会でした。


ワインやチェリーで酔っ払っている人もいる中午後の部のお時間となりました。
パネルディスカッションのコーディネーターに谷口教授。
パネラーに諸井醸造所の諸井秀樹氏、シェフのフランチェスコ・タンマロさん、カタクチイワシ協会のピエトロ・ペッシュさん、
料理研究家の米本かおりさん、魚醤文化研究家の篠原令さん、アドバイザーにセコンド市長、男鹿の渡部市長。


コラトゥーラの復活劇~イタリア側のお二人によるお話を受けて
日本側が感想&しょっつるのお話
諸井さん面白いです、そして考え方が素晴らしい。自分の利益等ではなく男鹿やしょっつる存続を軸に活動されています。
米本さん しょっつるを使ったお料理を実践されている方でいくつか例を頂きました。
・牛乳に少ししょっつるを加えグラタンにするなど  (当店でもグラタン・コロッケございます♪)
渡部市長さんはアドバイザー、となっていましたが、ご自分が実践者であるというご意見で、これからの男鹿の発展に期待が寄せられるようなお話でした。


■イタリア側のお話を聞いて。


左写真 海岸沿いの端にある塔はローマ時代敵軍を迎え撃った歴史ある建物です。
他にも歴史的建造物が数多くある魅力的な地域 チェターラ


チェターラは世界遺産に登録されているアマルフィ海岸に位置しながら知名度が低かったようです。
しかし20年前コラトゥーラが絶滅しかけたことをきっかけにコラトゥーラを軸にした町おこしがなされ今ではコラトゥーラの街として訪れる人も
多くなったようです。
セコンド市長は成功の要因に、レストランやマスコミとの連携、漁業者の保護、商品の質を維持したことをお話してました。
「今では、チェターラと言えば、コラトゥーラ,男鹿もしょっつるを軸に町おこしにはげんで下さい」と。
男鹿は資源がたくさんあると思いますが、どれに的を絞っていくか、参考になるご意見だったと思います。


本当に実のある一日となりました。
男鹿に帰って来てほんと良かった!と強く思えました。

男鹿の食情報発信研修会(食サミット)

2009-11-21 23:13:47 | 男鹿
東京での物産展から戻るとすぐにお仕事。

休む間もなく11月21日男鹿の食サミットへの参加です。



地域活性化の実践発表者として

グルメストアフクシマから福島智哉君がステージに上がりました。

渡部男鹿市長さんはじめ男鹿の議員さん、各部長さん達

JR東日本、ANA、の幹部の方々、観光振興懇話会の会長さんと錚々たる方々の前で

緊張していた様子でした。





発表内容は

安全性の高い食材を使用し「地産地消」をコンセプトにしたお惣菜造り。
茄子地人協会など若い世代で頑張っている人達との今後の取組み
です。





地産地消について今回のテーマから申し上げますと

「地元の人が地元の食材を使うこと」それこそが地域活性化の色んな部分につながる、と考えます。

・地域経済の活性化

・地域内自給率が高まれば国全体の自給率が向上する。

・食文化・伝統食が守られる。

・地元の人の交流が深まる

・生産者と消費者の距離が縮まる事により消費者の安心度が高まり、生産者はニーズをつかみ経済が地域ベースに発展する。

・輸送コスト・エネルギーの削減。「フードマイレージ」(食料輸入量×輸送距離)を減らす事につながる。

・グリーンツーリズム・ブルーツーリズム・エコツーリズム、観光の面でも様々な部分に相乗効果が期待される。

その他にも様々な考え方があると思います。

これらはそれぞれつながりがありますが、「地域経済活性化」と「環境(輸送エネルギー削減)」

の二つをメインにお話致しました。

全ては「自然」という見地から考えるため「経済の活性化」も過度なものではなく地産地消を行っていれば当然成るべくなる数字のレベルであり意味合い的にはソフトです。環境面で言及するのは単なるコストや輸送エネルギーの削減だけではなく「人の心」や「自然を相手に自分達がどうあるべきか」という価値観なのです。

あなたの家庭には環境大臣がいますか?グルメストアフクシマには基秋大先生が30年近く環境大臣に就任していますが、尊敬する値の実践者です。だから僕は大臣を越える大臣になるべくこれまでの環境破壊の償いをし精進して参ります。





話は戻り



他のパネラーの方に

農家の大越さん

三高水産さんの夏井さん

加茂青砂の「海辺のおうち青の砂」より土井さん

アトリエすみよしさんの住吉さん

がお話されました。



そしていつもお世話になっておりこのような機会を与えて頂いた方

男鹿市商工会事務局長さん 二田さんが予定されていたのですが

新型インフルのため御欠席されました。残念です。



コーディネーターの秋田県観光連盟専務理事石塚さんの運びがとても上手く安心できました。

5人の発表後前述しましたJRやANAの方々、にかほ市商工会の茂木さん、魚醤文化研究家の篠原さんから

質問や感想を頂き、最後に観光振興懇話会の大島会長より総評を頂きました。

市長さんの御挨拶で研修会を閉じ…



メインはここからです!

会場を北浦の公民館に移りレセプション。

食の実践に入るわけです。



僕の席。このオードブルができるまで、色々あって大変でした。

だから、この時運ばれてきた一つ一つのお料理や構成、味の調整、素材選び、仕入、スタッフの準備が相当なものだったと伺えます。



レセプションの様子





二田さんの秘密のレシピ?を商工会の嵯峨さんが炒めた男鹿やきそば

男鹿駅前の火曜市以来うめ





うめぇがらけ は 美味しいから食べて栗 Enjoy your meal!





今回食べる事に夢中であまり写真撮れませんでした。申し訳!



最初にあんぷら(ジャガイモ)の餅鍋、とろろまんま、

しょっつる鍋ぶりこ入りハタハタを食し、とろとろわかめの酢物、

がっこ(漬物ね)3種類、ばったらやき、かぼちゃの寒天、ハタハタの握り、ハタハタの白子の天ぷら(しょっつる塩添え)、ぜんまい煮付け、他にも!!





破風流四川旗亭総料理長の酒井正二氏の創作料理も頂きました!



手はGAOの社長千葉さん





男鹿半島案内ボランティアの会の皆さん

この温かい画を見て手伝わずにはいられませんでした、が半分以上は男鹿の伝統食を味わっていました。

準備から片付けをされた全ての方々に感謝致します。本当に素晴らしいお料理、充実した研修会でした。





商工会での経営革新塾、東京での物産展、今回のサミットと日程が詰まっていて落ち着いて復習が

できておりませんでしたが、この研修会で耳にしたフレーズでまとめる事ができます。

「よそもの・わかもの・ばかもの」

外部や新しい視点、枠を外した考え方、固定観念の無い発想のことで

何かを変えなければならない時に必要な原動力。

ただしせっかく力があってもエネルギーとして消費しない事には意味がありません。

「行動あるのみ」反論無し。

やらなくちゃ、じゃなくてただ僕はやることを選択致します。



また今回本来ならばお話する事すらあり得ないような方々とたくさん名刺交換させて頂きました。

僕のような未熟者のスーパーペーペーが

このような素晴らしい集まりに参加できたこと、たくさん勉強させて頂いたこと、色々な方と出会えたことに大変な恐縮を覚えながら

大変大変感謝しております。

どうもありがとうございました!!

ジオパーク講演会と現地見学会

2009-11-04 21:23:49 | 男鹿

ジオパーク?
聞きなれない言葉ですが、「大地・地球」を表すジオと「公園」を表すパークを組み合わせた言葉で、ユネスコが優れた地質遺産を持つ場所を認定しているそうです。ジオパーク認定エリアは国内に数か所あるそうですが、世界ジオパークネットワークの国内認定はまだ無いそうです。


男鹿半島まるごと博物館協議会の方々が男鹿半島周辺のジオパーク認定を目指して活動しているそうで、9月にイベントのお知らせを聞いて初めて「ジオパークやその活動」を知りました。
そういえば高校の時は地学を選択していたのですが、教科書の冊子の一番最初に生鼻崎の地層が載っていたの思い出しました。これ



秋田県のトンネルより





■そのイベント…10月31日、11月1日の2日間男鹿の加茂青砂で講演会と現地見学会があり「地産地消のお弁当」をお造りしました。
全て男鹿の素材、というのは限界がありお肉だけ秋田産のものを使用しました。


  
内容はこちら。

ごはん
~牛のしぐれ煮~

ごぼうと人参のきんぴら
菊のおひたし
じゃがいものグラタン~しょっつる風味~
里芋煮
いちぢくの寒天
ほうれん草のゆで豚添え
フクシマのコロッケ
真イカのフライ
だし巻きたまご
大根おろし
ごはん梅漬け

お弁当の食材・産地 ※米、野菜は全て減農薬、無農薬のものを使用しております。 ・お米・じゃがいも・さといも・ほうれん草・菊 安全寺安田農園産 玉ねぎ・ごぼう・大根・人参・キャベツ 男鹿中産 いちぢく・卵 北浦産 梅 戸賀産 豚肉・牛肉 秋田県産 ・真イカ 男鹿沖産 嬉しい事にお弁当の空を回収すると残していた方は皆無に等しく美味しかったというお声も直接頂きました。 一品一品丹精込めてお作りしたものだから、とても嬉しく思うのです。お弁当やオードブルは数が多くても少なくても、とてもやりがいがありスタッフ皆で作り上げた時の達成感はいつも最高!これが電子レンジでチンするものや出来合いのものを使用してたり添加物たっぷりだったりすると皆の心が荒れそう。 25年前に父がうちだした「安全・安心のお惣菜」、今は当たり前ですがこの当たり前をずっと貫き通したい思います。
珈音さんのコントラバスの演奏を聞きたかった!!