「藁の家」

「藁」による新たな建築の可能性や発展を通じて日本の住環境に対する意識を高めていきます!

土について

2006年04月18日 20時21分49秒 | 「藁文の家」建設プロジェクト
4月18日。天気:晴れ。
今日は今回使用する土壁の「土」の採掘現場まで行ってきた。
実は以前、名古屋市西区に作った「藁の棲」で使用した同じ土を探していた。
この「藁の棲」(ストローベイルプロジェクト名古屋の現場の様子)は完成してから一年を過ぎた。
完成当初、正面の土壁が日々黒くなっていくのを見て「きっと誰かがガスバーナーで焼いているんだ・・・」と思うほどのスピードで黒く変色した。
のちのちいろいろな左官職人にこの理由を聞くが、答えもいろいろ。
結局どれももっともな理由なのだ。
仕上げの金コテでこすりすぎて、表面に鉄分が残り、それが錆びたのでは?
若しくは表面が押さえられて水分が逃げにくくなって酸化したのでは?
さらに、この土には鉄分が多く含まれていて、気流にさらされて表面が酸化したのでは?等等・・・。結局「鉄分の酸化」というのは皆さん同じ意見だ。僕だけか?「表面を高温で焼いた」という恥ずかしい意見となってしまった・・・。

採掘現場は三州瓦の良質な原料が採れる三河地方。
質は日本でも一位二位を争うほどの質。
現場に到着すると痛々しく大地がえぐられていた。
この現場の社長さんを紹介していただいた。
「ここの土は日本の資源です!」土の採掘が終わると埋め戻すわけだが、そこに戻す土に強いこだわりを持っていらっしゃった。少し前まではコンクリート塊やアスファルコ塊などを平気で埋めていた業界だが、この社長さんは違った。
「何百年・何千年過ぎた後もこの大地が良い状態で使えるように・・・」と話してくれた。

土の神様!少しの間、ここの土を貸してください。またちゃんと土に還します・・・(祈)


この土をトラックに乗せてこの採掘場を離れた。

泥コン屋さんの作業場へ戻りそこで砂と水と藁をしっかり混ぜて一日寝かせたものをトラックに載せる。



土が現場に到着。



さー、ここからさらに発酵させます!







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コメント (2)
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