いよいよ再利用材の取り外し開始。平成23年2月25日。100年以上前に建てられたこの家に感謝の気持ちと、解体工事に関わる方々が怪我無く安全に作業が進められますように・・・と解体祭を行いました。出席者はこの家を建てた方の曾孫である3歳児も出席。「家」というのは本当に不思議で、人が住まなくなった途端に傷み始めます。人も寂しくなると心が壊れそうになるのと似ていますね・・・。今回の新築工事では使える物はなるべく使います。柱・梁・板・建具・水屋・束石・・・・全ての材料は時を重ねて味わい深い表情になっています。中には傷ついた柱や床板がありますが、その傷の全てがかけがえの無い思い出なのです。日焼けした板も塗装することなくそのまま使います。「何で壊すの!?まだ建っていたいよ!」と家の声がきこえてきそうです・・・解体はやはり寂しいものです。「どうか神様、あたたかくお見守りください」そういう気持ちで大黒柱に向かって静かに手を合わせました。
from Photomemo/hideto
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