わらぶろ!

まんどくのブログ「わらぶろ!」です。
Teacupのサービス終了に伴いこちらにお引越ししました。

挑め!遍路ころがし(おまけ)

2016年10月05日 | 旅行
17番井戸寺で今回の歩き遍路を終了した訳ですが、
井戸寺後のお話を少しばかり…

実は井戸寺口のバス停で20分程バスを待っている間、
たまたま通りかかった年配の女性の方から飴を頂きました。

お遍路さんには「接待」があるというのは聞いていましたが、
お遍路さんっぽい恰好もしていないので
(トレッキングスタイルなのです^^;)
まさか、一般の方からお接待を受けるとは
思ってもいませんでした。
(宿の方からお菓子を貰ったりってのはありましたが…)

しかもこの日は、かなり時間的に厳しく、
昨日の残りの羊羹以外は何も食べられなかった状況だったので、
今回のお遍路終了後とはいえ、
飴を頂けたのはかなりありがたかったです。


そんな訳で今回の歩きお遍路は井戸寺口のバス停で中断な訳ですが、
お遍路後のエピソードをちょいちょいと。

宿泊は徳島駅前のホテルなのですが…
ひとり打ち上げはホテル近くの居酒屋「安兵衛」さんでやりましたよ。

このお店、テーブルもありますがカウンターメインだし、
肉、魚、野菜と一通りの旨い肴が揃っていて
なかなかいい感じなのです。

実は3月の1日お遍路体験の後もこのお店で飲んでおります。



まずはビール&枝豆でぷしゅ~



焼き鳥は「かたい(おや)」と「やわらかい(ひな)」を選ぶことができます。
個人的には肉っぽい味わいがたまらない「かたい」が好みかな…



自分のオススメメニュー「きもやき」
レバーや砂肝など色々な部位が入っていて、一皿で大満足。
ここでお酒を日本酒に変更。



鮪ホルモン揚げ、コリコリ食感はまさにホルモン揚げなのですが、
味はマグロ。なんとも不思議だけど美味しい。



「イワシ酢味噌」
刺身はちょっと一人じゃボリュームがあるかな~と思ったけど、
魚は食べたかったので、一品的なものをチョイス。

一人酒ながら、なかなか豪勢な打ち上げになってしまいました。



9月26日(月)

ゆっくりと起き、ゆっくりとご飯。
朝早く挑んで行ったお遍路の日々とは正反対の朝です。^^
9時くらいにホテルをチェックアウトして近くの和三盆専門店や
お土産屋さんでお買い物をして10時のバスで大阪方面へ…

12時過ぎ、梅田に到着。

折角の大阪ランチ、心は「串カツ」に決めていました。
ところが、まだ行ったことの無いお目当てのお店の開店は14時から…
仕方が無く過去に利用したことのあるお店をまわるも
平日の月曜なのにどこも行列。

大阪は甘くなかった。

そんな中でようやく、ヨネヤさんで串カツにありつけました。





苦しんで見つけたかいもあって、
昼から飲むビールが美味い!
串カツもフワフワ食感で美味しかったです。

そんな訳で、お昼が終わったら、翌日から仕事も控えているので
まっすぐ帰宅。

ただ、シンカンセンノスゴイカタイアイスは頂きましたよ~




そんな訳で、今回の歩き遍路はそこそこ天気にも恵まれ、
無事に目標を達成することが出来ました。
メタボでも頑張れば遍路ころがしを歩きでクリアすることができます。

ポイントはやはり脱水症状を起こさないように
荷物が重くなってもしっかりと水分を持ち歩くことかな?

あと、歩いていて思ったのは、お寺で般若心経を読んだりするよりも、
歩いている時の方が修行しているなって感じがします。
歩いている時は一人で進むことが多いので、
色々な葛藤と戦っている感があるのですが、
札所に着くと、車や観光バスで移動してきた人たちが沢山いるので、
「ワイワイ」としていて、お寺の中のはずなのに
なんだか俗世に戻ってきたような感覚に襲われます。

多分、これは歩き遍路ならではの感覚なんでしょうね。

もちろん17番札所で終わらせるつもりはありません。
次回は未定ですが、途切れ途切れでもなんとか88ヶ所を
まわっていきたいと思いますので、
今後ともお付き合いください。



挑め!遍路ころがし(その4)

2016年10月02日 | 旅行

さてさて、無事に遍路ころがしをクリアした訳ですが…

スポットは当てられませんが、登りがあれば下りがある。
ってことで、12番焼山寺からの下り道について
ご紹介していきます。



9月25日(日)

朝7時過ぎに宿泊地「なべいわ荘」を出発。
歩き遍路道はなべいわ荘付近で車道と別れを告げて登っていきます。

(バス等利用される予定の方や神山温泉の方へ向かわれる方は
なべいわ荘からは歩き道じゃなくて、車道を歩いて行かないとダメです。)

舗装道を少し登っていくと、今日も山道に突入しました。



しかも13番札所まではまだ18km以上…
思わずため息が出てしまいます。

この山道が結構キツカった。

まず、全く人の気配が感じられない…

前日の遍路ころがしは人気のルートなので色々な方が登っていましたが、
13番札所までは距離もあるし、バスで移動する人も多く、
また、神山温泉で宿泊した場合は車道ルートで下山することになるので
ここを通ることはありません。
今日最初にここを通るのが自分ってくらいな感じでした。

そして、前日で一番きつかった、6番目の遍路ころがし並かそれ以上の急坂です。
朝だったこともあり、雨露に道が濡れ、滑りやすくなっていました。

前日同様、焦らず慌てず、呼吸を整えながら登っていき、

出発から1時間程度で峠に到着。



ここからは下り坂。しかも舗装されている道を通るので、安心です。


…けど、舗装されている下り坂は後々、足にダメージを与えることになるのですが…


峠から集落までの急な坂道を降りていくと、眼下に鮎喰川が見えてきました。



靄がかかているけど、これはこれで味があっていいなぁ…

下り坂が少し緩やかになり、ここからガンガン進んでいくと、
川沿いの県道と少し大きめの集落に出てきました。

外に出ている人も多いですね~…ってアレ?





って案山子やん!

そういえば、ニュースか何かで田舎の方で
少しでも人がいて活気があるように見せるため、
案山子を色々な場所に置いているってあったけど、
ここがそうか~

しばらく進むと、大きな車道から外れてショートカットの峠越え(舗装道)、
そして再び鮎喰川に出てきます。



この辺で自分同様、1人で挑んでいる若い男性のお遍路さんと
昨日、抜きつ抜かれつで遍路ころがしを一緒に進んで行った、外国人老夫婦さんと
並走状態に…

この区間、ホームページに上げられている情報とか見ると、
ずっと一人で辛かったとか誰にも会わなかったとか見ていたので、
あいさつ程度の言葉しか交わしませんが、
並走する人がいるのはホント心強いですね。

この2組の方々と抜きつ抜かれつしながら、
13時ちょうどに13番札所大日寺に到着。



ただ、この日の目標は17番井戸寺だったので、
時間を逆算するとかなりギリギリ。
手短に納札を済ませ、
昼食をとる余裕も無く次の札所へ出発。

ここから17番井戸寺までは1~3km間隔で札所が続くので
サクサク進んで行きます。




14時 14番札所 常楽寺




14時40分 15番札所 国分寺




15時30分 16番札所 観音寺


この辺は団体さんと一緒になったので、
なかなか納札がスムーズに行えなかったり、
納経帳が時間がかかったり…
時間がギリギリなので内心焦りつつも、
「焦るな…落ち着け…」と心に語りかけながらなんとか進んで行きます。

そして16時30分 17番札所 井戸寺に到着。



納札・納経帳の時間を考えると、ギリギリの時間でした。
(札所の納経帳の受付はほとんどが17時まで)

全て済ませた後に井戸寺山門近くのベンチで休んでいると、
一緒にギリギリに井戸寺に入った若い男性の歩き遍路さんもいたので、情報交換。
若い男性のお遍路さんは横浜からの方なのですが、
前回16番札所まで行ったので、今日(25日)、
17番札所の井戸寺から再開するために来たとのことでした。

自分は今回はここで中断となるので、ちょうど逆の立場ということになります。

一週間くらい歩くとのことだったので、今日(10月2日)あたりまで歩いているかなとは
思いますが、どこまで進んだのかな?気になります。
(高知県内には入りたいとは伺いましたが…)

ということで、自分の今回の歩き遍路は「井戸寺口」のバス停で中断です。



次回はこのバス停から開始となります。
(次回がいつかは未定ですが…^^;)

【スマホのアプリより25日のデータ】
歩いた歩数 51851歩
歩いた時間 8時間12分
歩いた距離 35.2km
(スマホのアプリなので、ちょっと誤差はあるかと。)

挑め!遍路ころがし(その3)

2016年10月01日 | 旅行
いよいよ、今回の遍路最大の命題
「メタボでも遍路ころがしをクリアできるのか。」

いよいよその本番、遍路ころがしに挑む日がやってきました。


9月24日(土)

前日の終着地、11番札所藤井寺まで宿の人に送って貰って、
さぁ、いよいよ挑むぞ!
…の前にちゃんと藤井寺でトイレを済ませた方がいいですよ。
12番札所まではトイレがありませんので…





7時 藤井寺を出発。

食糧は朝に買ったおにぎり3個と羊羹2つ、水は以前、尾瀬で滝を見に行った際に
脱水症状を起こした経験から今回は2リットル用意しました。
荷物は重くなりますが、脱水症状になるよりはマシ。

焦らず慌てず、マイペースで進んでいくと、見えてきました。



最初の遍路ころがしです。遍路ころがしは全部で6つあります。
まだ入り口付近なのでそうでもないですが、
この先、左右へジグザグに登っていきます。

遍路ころがしを1つクリアしたところで車道に出るのですが、
そこには沢山の人生の先達の方々が休んでいました。

やはり一際大きい荷物を持っている影響か、
一緒にスタートした方からはどんどん離されていきます。

焦らずに焦らずに…と思っていても、やっぱり周囲から人が少なくなると
同行二人とはいえ、少し不安になってきます。

そんな中、1時間ほどで最初の休憩地点「長戸庵」に到着しました。



藤井寺を出発して休憩するのに「ちょうど」いいから、
「長戸」庵と名付けられたとか…なかなかユニークですね。

ちょっと休んでいると後から外国人老夫婦が自分と同じくらいの大荷物を
背負いながら登ってきました。スゲー!

羊羹1個を食べて休憩終了。
しばらくすると眺望が良い場所に出てきました。



さあ、ここから再び少しキツメの登りへ…
峠を越えると、今度はちょっと急な下り坂に
下っている途中…



そうか、「ころがし」だから下りの遍路ころがしもあるのですね…
しかも3ってことは2をいつの間にかクリアしてた訳ですね。
(恐らく峠前の登りが少し急だったから、その辺なんでしょうね)

下って行った先に空海が柳の枝で掘ったら湧水が出てきたと言われる
柳水庵に到着しました。



ここまでが大体2時間30分くらいですね。
小腹がすいたのでおにぎりを食べていると、先に来ていた年配の方に
リタイアしたいけど、車を呼ぶ方法が無いか…と聞かれました。

幸いにも地元の方が柳水庵を手入れに来たので、
タクシーだったら近くまで来れるということで、
タクシーを呼んでもらうことになりました。

歩き遍路の1/3が諦めてしまうという情報に納得。

地元の人の話だと先日の台風の影響でこの先の道はかなり荒れているとのこと。
地面も濡れているため、柳水庵を出発してからはさらに慎重に歩くことにしました。

柳水庵から暫くは車も通れるくらいの大きな道が続きますが、
やがて山道に戻ります。



遍路ころがし4の札発見。

左右へ進み、ちょっと歩いては呼吸を整えてを繰り返しながら
ゆっくりゆっくりと進んでいきます。

すると前方に外国人老夫婦が見えてきました。
やっぱり、大きな荷物を持っていると苦戦するよね。

そして、そろそろ峠らしき終点かな…と思ったところで
こんな光景が待っていました。





空海の像が…
ここが12番札所焼山寺への道のりの最高峰にある、「一本杉庵」です。
時刻は11時をまわっていました。

暫く待っていると、外国人老夫婦も無事に到着。
休憩している自分を後目に先に進んでいきました。
また、この一本杉庵では後ろから荷物をほとんど持たずに
ハイペースで登ってきた人もいました。
トレイルランに近いことをしている人もいると聞いていたので、
そういう目的の方かな?

急な下り坂を降りていくと(多分、5つ目の遍路ころがし)
集落が…



のどかでいいですね~
そして、集落を下っていくと川が見えてきました。



涼しくて、爽やかで気持ちいいです。
なんて言っていると、すぐに見えてきました。



最後の遍路ころがしが…

これが、一番キツイ上り坂でした。
足場もほとんどが濡れた岩場で足を滑らすこと数回。
ゆっくりと進んでいるとはいえ、徐々に足の感覚が無くなってきました。
どこまで続くんだろうと思っていたら、遍路ころがしを下ってくる人影が…
どこかで見た人だな~と思ったら、一本杉庵で抜かれた
軽装の方でした。

「この先、1kmの看板があるよ、それが見えたら後は楽な道だから」

その言葉に勇気づけられ、進んでいくと程なく「焼山寺1km」の看板が…
その先には緩やかで広い上り坂が広がっていました。

そして…





13時30分、12番札所焼山寺に到着。

頑張った…頑張ったよぉ…

札を納めた後、焼山寺の売店でひとやすみ。
うどんが200円というのを見て、
歩くのに夢中でご飯はおにぎり1個しか食べてなかったな~というのを
思い出した途端、お腹がすいたので、うどんを頂きました。



冷たい氷水とうどんの温かさがたまらなく美味しい。
食のありがたさを感じた瞬間でした。

しばらく休んで今宵の宿「なべいわ荘」に向けて出発。
歩き用の道を進んでいくと、遍路のもととなった杖杉庵が見えてきました。



そうして、杖杉庵をもう少し下っていくと宿に到着。
無事にメタボでも遍路ころがしをクリアすることができました。

が、遍路ころがしはその翌日が怖かった…

(つづく)


【スマホのアプリより24日のデータ】
歩いた歩数 45133歩
歩いた時間 7時間00分
歩いた距離 30.5km
(スマホのアプリなので、ちょっと誤差はあるかと。)