ガラス戸の外
桜はつぼみ
移ろい
新芽 萌ゆ
ガラス戸の内
何か居る
燻った人が居る
やはり 居る
違和
遮断
隔離
夢想
幻想
止まぬ と
桜はつぼみ
移ろい
新芽 萌ゆ
ガラス戸の内
何か居る
燻った人が居る
やはり 居る
違和
遮断
隔離
夢想
幻想
止まぬ と
たとえば、一つの漁火があるとする
君は、近づくだろうか
それによって、蛾のように果てるとする
それは、愚行を言えるだろうか
ある習性に、理性が占拠され
降伏することにより
わからぬことが、わかり出す
そんなことは、ないだろうか
だから、そうなんだ
飽和の仕方は決まっている
だから救われるんだ
彼の戦士達のように
戦っているうちに
何が正義か、わからなくなるんだ
すまなかった
ゆるしてくれ
仕方なかったんだ あれは
そうしなければ
どうしようもなかったんだ
俺は絶望したんだ すべてに
何もかも否定し切って
我をも消そうとしたんだ
だって そうじゃないか
邪悪な誓いを立て 悪魔と契れば
殺すしかなかったのさ お前を
だけど 悲しや
お前は既に死んでいた
赤子もろとも死んでいた
心は体より腐り
霊魂すら喰い尽くされていた
ただ懺悔 私のマルガレーテよ