パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

「生母」によす

2022-05-11 21:44:34 | パソコン相撲

あなたは、なぜ好きでもない男と二十歳の若さで結ばれたのですか。
8才年上の農家の男の所へ嫁ぎ、浮気に明け暮れましたね。
祖父に現場を見られ、弱みを握れて、それから悪戯をされる羽目にと。

私の後に生まれた子は、間男の子供でしたね。親に似ない色の白い子でした。
あなたは、さぞや驚愕した事でしょう。産まれてはいけない子が産まれたのだから。
1年後、その弟がはいはいをしている6月2日の夜、鬼が笑った。
弟は、不慮の事故で悲惨極まる最期を迎えました。言語に絶する最期を。
あなたは、夜叉になったのです。笑ったのは、あなたなのです。

そして直ぐ、離縁となり私を捨てましたね。
祖父は浮気相手の男と一緒になるんじゃねえか、と言っていましたよ。
でもあなたは、故郷を出て茨城の地で再婚し暮らす事にと。

あなたは、この家庭に「滅びの調べ」を奏でたのです。
私との3年間はプロローグです、その後にやって来た後妻に家庭は壊されました。
あなたよりも非道なあの女は、第一子誕生の病院で、まんまと赤子をすりかえた。
病院でよその親御さんが抱いている子を、大きくて元気だからと、手を出した。
後妻「こっちが家の子だて、家の子だて、危うくかえられるとこだったいや」
当時、7才だった私はしかと記憶している。

また、父は、こう言っていた。
父「(血液型が合わなくて)不思議だ、不思議だ……」
そう、B型とB型とでは、AB型の子は産まれないのだから。
この話は、何回も出て来た。あの後妻の仕業です。文字通り、滅茶苦茶にした。
私は父の後妻に10年半、苦しまされた。違う人生を生きている感があります。
あの後妻は、私の家系を壊したばかりか、「第一子」の家系も壊したのです。
家族が連なる家系とは、未来永劫のものです。親類一同も巻き添えにと。

私の「生母」は滅びのプロローグ、やって来た「後妻」はカタストロフィー。
では、エピローグは何でしょう?
旧家の家系が滅びようとする時、今際の際にぱっと光るもの、そう……です。
実を結ばない花は、散る間際に一瞬、光るのです。

あだ花は、すべてを黙し、やっと本当の眠りにつくのです……

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする