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大震災、「津波てんでんこ」を活かせなかった学校

2025-02-07 00:00:00 | エッセイ
宮城県石巻市の大川小学校は、震災遺構で後世へと残されて行きます。
北上川を逆流して来た大津波が襲った。学校被害では、ここが一番となる。
児童、先生たちがグランドで整列点呼した後、山へと向かってる最中に。
濁流が一気に押し寄せる、二手からの流れが校舎横の山にぶつかる。
そこで渦を巻いた。立地している場所が場所で、津波は円になって襲い来る。

地震発生の時、先生の一人が「山へ逃げろー」と叫んだとのことでした。
しかし、教室からグランドへ出て、整列点呼で時間がたつ。
迎えに来た父兄には、子供を引き渡す。また、父兄の車待ちをと。
そうこうして、上級生を先頭に避難場所の山に向かい出した矢先に・・・・

私は、昨年7月、3連休で現地に行って来た。そこで、つくづく実感した。
この小学校は山と川に挟まれている。校舎のすぐ横に山があるのである。
あの第一声を叫んだ先生に従って、みんながみんな、直ぐに逃げたなら。
グランドでの整列点呼で貴重な時間を失った。津波は思ったより早く来た。

「津波てんでんこ」とは、思ったり、考えたりしてる場合じゃない。
みんなみんな、バラバラでも何でもいいから、とにかく逃げろー、逃げろー。
この学校は、今の日本、日本人を表している。私たちの国民性を、と思った。
これが、よその国だったら、どうでしょうか。子供たちは我先にと逃げ出す。
先生たちは、教室を見回った後、全力疾走で子供たちの後を追い山へ駆ける。

また、こうも思う。昔の日本人だったら、一目散にバラバラに逃げただろう。
よその国みたいにと、そして助かったと。日本人の几帳面さが裏目に出た。
「津波てんでんこ」は昔の知恵であり、今も知恵。何が何でも逃げましょう。

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