パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

ナルシス (自作詩)

2020-08-28 09:07:32 | パソコン相撲
そこにはレーテの水が
あるといえば あるのだろう
ナルシスは溺れる
自分に恋をする

時の間を光が通る
歩かされた人は行きつく
そうなるとわかってる所へ
こんな水辺に

その時 何かを言ったのかもしれない
「こんにちは さよなら」と
声は小さく響いたのかもしれない

深い眠りに入ろうと
「こんにちは さよなら」と
「さよなら さよなら」と・・・・
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聖街 (自作詩)

2020-08-28 08:57:19 | パソコン相撲

昼を忘れた この街を
迷路のなかの聖街という
憑かれた人はここに来る
そして出ようとはしない

媚態は乱舞する
孕み女と孕み猫
笑いだけの空騒ぎ
売女の顔は なおも照る

人はぬくもりを求める
一人の女に百の顔
天使の片鱗もあるという

ここは聖街
夜のなかの溜まり場
思い出の女もいるという

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そして光は ・・・・ (自作詩)

2020-08-28 07:54:29 | パソコン相撲

生まれたばかりの光は
微かに微かに明滅する・・・・
そんなあるような ないような
消え入る光の尾をつかもうとするのです

何億光年の彼方からでも
そこあるヴェールを潜り抜けやって来た・・・・
それを いたいけな稚児の手で
命の元をつかもうとするのです

めぐりめくのが さだめなら
それを輪廻というのなら
光とは 永遠の真理なのでは

光をつかもうした手は
いつしか追われる身となるのです
逃げないがいいのです

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クレオパトラの語り (自作詩)

2020-08-26 23:16:30 | パソコン相撲
私がアプスを呼んだのではなく
アプスが私を呼んだのです
それは運命であり
カタストロフィーなのです

いろんなことがあろうと この刹那
甘美な酔いのなかで
官能の溺れるにまかせ
眠りにつこうとするのです

この風のままになびいて
いつしか毒されて
私は去るのです

罪なことをしました
アントニーと共に逝きます
夢幻の国へ 
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母 (自作詩)

2020-08-26 23:01:13 | パソコン相撲
思い出のなかを歩いていくと
三つの頃に出会います
なんだかオブラートな
ほのかな幸せの日々でした

いろんなことがあり
そこから思い出が始まったのです
消えてった母の影を追い
面影を見つめていました

それでも悲しいときには
野山に出ました
・・・・幼い涙を流すために

風は言いました
すべて忘れよと
そして笑いました 私も笑いました
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人魚 (自作詩)

2020-08-26 22:49:46 | パソコン相撲
この海では
そう 人魚がいるそうです
はれども見た人は
今だにいないそうです

透き通る水のなかでは
人が怖いのです
また 恥ずかしくて
だから現れないのです

そいこうしても
捕らわれそうになった時は
その時は ジュゴンになるのです

人は幻を追い
それが消えるのが怖いのです
人魚がいると 信じたままに

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湖水伝説 (自作詩)

2020-08-26 22:36:44 | パソコン相撲
また一人の女が泣いている
小さくなった瞳は物語らない
涙は糸引き落ち
やがて積もれば湖水となる

そこはかとなく漂う
怪しい妖気のなか
舞うは天女の艶の宴
惚れたものは石と化す

古今多くの輩
その媚態に我忘れ
命さらわれる

人は影のみ追う
すべては幻想ゆえのこと
天女は笑う
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すみれ (自作詩)

2020-08-26 22:18:29 | パソコン相撲
すみれの花が咲いたよ
ちえこは笑ってたよ
ここにも咲くんだね
毎年咲くんだね 笑ってたよ

すみれの匂いはほのかだね
ままごとのようだね
いつか来た道のように
懐かしい匂いだね

消えてった昔のように
微かな匂いだね
思い出の匂いだね

朝霧のなか
ぼくは見つめてた
ちえこと すみれを見つめてた
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小さかった頃 (自作詩)

2020-08-26 22:06:08 | パソコン相撲
いつの日か風に乗り
小さな便りは届けられる
忘れた頃にひょっこりと
まるで かくれんぼのように ひょっこりと

あの頃 すべては違っていた
自在眼鏡でのぞくように
山は大きく
道は遥かに遠かった

声は何でも聞こえた
ミケはおしゃべりだった
だから寡黙になっちまった

あの頃 人は綺麗に見えた
笑い顔にあふれていた
ただ 明日の来るのが楽しかった
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声を・・・・ (自作詩)

2020-08-26 21:48:34 | パソコン相撲
声を・・・・
声を・・・・
微かな声を
殺されちまった声を
拾おうと 拾おうと 私は歩くのでした

いろんな声がそこにはあります
時代に潰された声
体制に潰された声
運命に潰された声
みんなそれらを救おうと 挑むのでした

今も声が聞こえます
私は 救おうとするのでした
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ソーニャ (自作詩)

2020-08-25 09:12:32 | パソコン相撲

ソーニャという女がいました、痘痕の女です
いつも言うことには、すべての虚妄は必然と言います
だから破局は昇華なのだと

・・・・生まれるのが遅すぎたようです
    ピョートルの頃なら良かったのに
    ミーシャの胸に抱かれたのに
    そうであれば、なのに、そうなのに・・・・

やはり儚い夢でした
ソーニャの世界は闇でした
ミハイルは消えたのです
恋慕の情は折れました

センナヤ広場にたたずむのは、ソーニャでした 

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マリリン・モンロー (自作詩)

2020-08-25 08:10:37 | パソコン相撲
コケティッシュな少女ひとりいて
何かを夢見 まどろみ 泣いていた
小さな涙 光ってはおち
切ない想い かける宙のなか

生まれ持ったは薄幸
知らぬ温かさ
ゆえの暗さ
必至のカタストロフィー

誤魔化し疲れようと
果てまで流されようと
夢を生きられた この命

夢見る少女 ノーマ・ジーン
泣いてた少女 ノーマ・ジーン
いつしか 星となる
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メルヘンの少女 (自作詩)

2020-08-25 07:31:18 | パソコン相撲
うらぶれ少女 いまして
赤い 風船 ふくらまし
なかには 悲しみ つめ込んで
天まで 天まで とどけって
願い 込めて 飛ばしました

風船 どこまでも
どこまでも とんでゆく
風に流れ 幸せだったころにとんでゆく

少女の悲しみ とんでゆく
風船と一緒に とんでゆく
どこまでも とんでゆく
どこまでも どこまでも とんでゆく
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六畳物語 (自作詩)

2020-08-24 22:29:02 | パソコン相撲
ないないづくしの六畳間
・・・・それでもいいって、あの子が笑う

点線の人生、つれないって言ったら
・・・・あの子が笑った

疲れちまったって言ったら
・・・・愛想笑いは十八番、あの子は笑う

壊れた現実、直せないって言ったら
・・・・それでもいいって、淋しく笑う

すべてはマッチ箱
・・・・黄昏のなか、あの子が笑う
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少女の、置き手紙 (自作詩)

2020-08-24 21:48:45 | パソコン相撲
マイナスを20集めたら、プラスになりますか
プラスから20引いても、プラスですか
10から幸せを引いても、プラスですか
1から虚偽を引いてもマイナスですか
明日を覗けたらプラスですか
きのうを悔やんではマイナスですか

雨降る夜明けに、旅に出ます
支度はいりません、いるのは感傷と悲哀
それと、トランキライザーだけです
夜霧はいいです、私を隠してくれます、ごまかしてくれます
泣いてた私を、泣けなかった私を包んでくれます
明日からは笑えます

そこは、笑いの国です
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