先週より風邪で困りました。
高熱は有りませんが、声が出ない、のどが痛い、そんな時に限って、電話が多い
仕事の電話では、出ないわけもいかず出たら、声が違うので説明に苦労する結果的に、
言葉数が多くなる、痛みが増す悪循環、母親の教えで、風邪は、のみ薬より寝薬を
実行することに、こえの病ですから、美しく従順な女性が、表れても治りません。
仕方なく、読書と相成りました。
五木寛之と沖浦和光の対談『辺界の輝き』岩波書店(2002/03)を読んでいたら、
幼少のころ使っていた、かんくさんに、ついてこんな記述がありました。
「群馬県出身の人の話ですが、警官のことを「カンクさん」と子供の頃、言ってたと言うんですよ、
「さん」を付けて、どういう字を書くんだと気になったので、
ちょっと調べてみました。何のことはない、官の狗ですね。
中央政府から派遣されてくる鹿児島(出身の)巡査とか、そういう連中に対して、
官の狗だというので、官狗と呼んだ。」
つまり、狗=いぬ 国民を監視する仕事が使命だったのです。
高校生のころ官狗と呼んだら、恫喝を受けた記憶が有りますが、
当時私は管区と、自分なりは解釈していたので、
現在は警官のことを、おまわりさんと、言いますが、
おまわりさんとは?
「おまわりさん」という言葉は、江戸時代の江戸町奉行所の町方同心(定廻り、
臨時廻り、隠密廻り等)から由来しています。
明治期に入り、薩長藩閥政府は西洋のポリス(警察)制度を導入して最初「同心」に、
代えて「ポリスマン」と呼称していましたが。
江戸庶民は、江戸時代に親しんだ呼称「廻り同心」にちなんで「定廻り」「臨時廻り」等の
「定」「臨時」を略して「御廻りさん」と呼称したのです。
とくに「交番制度」が実施されるとますます庶民に近しくなり「御廻りさん(おまわりさん)」と、
呼称されることになったものです。
だから、もともと「おまわりさん」の「お」はなくても、「廻り(同心)さん」で「一つの単語」だったのですね、
なかなか語源の断定というのはむずかいいですね。
ちなみに日本警察の父は、幕末の薩摩藩士の川路 利良(かわじ としよし、天保5年5月11日(1834年6月17日) - 明治12年(1879年)10月13日)初代大警視(警視総監)を務め、欧米の近代警察制度を日本で初めて構築した「日本警察の父」。明治10年(1877年)、西南戦争に際し陸軍少将を兼任し、警視隊で組織された別働第三旅団を指揮した。
警察と警察官の在り方を示した川路の語録は後に『警察手眼』(けいさつしゅげん)として編纂され、警察精神の基本論語として現在も警察官に広く読み継がれているらしいですが、平成以降に拝命を受けた警察官には、官狗の意味が解らないのでは、
次回、風邪をひいたらば、現在でも、住民登録のない流民の存在をお伝えしたいと思います。