自転車にナンバープレートを付けよう

もう１０年も前、自転車の事故が相次ぎ危険な運転も野放しになっている状態を改善する方法を考えて交番の警察官に言ったことがある。「自転車にナンバープレートをつけ、運転するには免許証が必要だ」とするのはどうでしょうか？答えは「貴重なご意見ありがとうございます」と、相手にされなかったようだ。

この自転車免許証制度を会社の同僚に話したら「子供に免許証ですか？」と一笑に付された、頭が既成観念から抜けられない人が多かったのである。実はこの自転車免許証制度、良いことっくめなのである。

１ 自転車にはナンバープレートが必ず付くので、登録料を取って保険に強制的に加入させ、事故に備えることが出来る。

２ 自転車に乗るには免許証がいるので交通ルールを守らないと乗れなくなってしまうし、安全講習も罰金もあるので、お年寄りやオバハンの運転マナー向上に役立つ。

３ 違反した場合ナンバープレートが目視出来るので、取り逃がしても後から追求できるし無謀運転抑止につながるメリットがある。

４ 子供に免許証を交付することはその子の自信にもなり、法を守る意識の醸成に役立ち、違反していない「優良ドライバー表彰」なんかも取り入れて、正しい交通マナーを覚えさせるのに絶好である。

５ ほとんどの子供に免許証を交付すれば、地域の防犯にもつながり、小さいうちから社会の一員としての自覚を持たせて、法を破ることの非を教えることが大事である。

６ 放置自転車は罰金、夜間無灯火は罰金、信号無視は罰金。免許制だから罰金も取りやすい。ルールの意味を良く理解し安全な運転を心がけさせると共に、一方でロードバイクの楽しさなどを知らしめる大会などを大々的にアピールすれば、より良い自転車ライフを広めることにつながる。

７ ナンバープレート登録料は５０００円くらいにし、１５００円程度を自転車登録業の新規雇用に充てる。これで全国５万人くらいの雇用が生まれる（勝手な想像です、そうなれば良いなと思う）。

８ 自転車で一番交通マナーを守らないのは大人である。自転車はそもそも軽車両なのだから、車と同じく免許を必要として何の不思議も無い。運転出来ることが即正しい交通マナーを守れることにならないのは周知の事実、技術だけでは事故はなくならない。その事をしっかりと理解し、安全に乗って行きたいものである。

９ 警察は自転車の事故を減らそうと努力しているようだが、利用者の法律遵守意識の向上なくして安全な運転はあり得ない。ナンバープレートは、他人の目が見ているということで、法律遵守を加速させる一つの手である。免許取り消しになった人の再取得には「相当なハードル」を課せば、もう良いやと再取得を諦める人も出て来て、結果的にまともな人しか自転車に乗らなくなり、当然事故も減ってくるという計算である。

１０ 最後に、無免許運転は重大犯罪である。厳罰に処すべし。「自転車泥棒」ってイタリア映画があったが、罪は罪、子供の心には「お金より大切なもの」があると知らせてくれる名画である。お金より、生活より、正しく生きることの方が「僕のパパ」には相応しい、泣けてくるじゃないの。

自転車のナンバープレート登録と免許証、是非とも実現していただきたい。

追伸 ： 貴方は自転車に乗っていて歩行者を追い越す時、前方からくる歩行者がいたらどうします？
歩行者同士がすれ違ってレーンが空くのを待ってから追い越すのが、歩行者優先の歩道での走り方です。知ってました？
前方の歩行者を道の片側に避けさせて、自分がサッサと通り抜けるなんてこと、して無いですよね？これ交通違反ですよ。