空観方程式

「色」と「空」の一体化によって可視化され、相互作用で共感・共鳴が生じ、新たなる思いや生命力が実体化される。

二つの関数(動的平衡)から出現する特別な世界

2021年02月21日 | 読書・TV感想
人類の至宝といわれるオイラーの公式に於いては、
二つの関数の相互作用によって特別な状態が
実空間(実社会)に現れているということだ。
二つの関数から出現した、
縦糸と横糸により織り込まれ現れた布の
奇跡的で特別な秩序の世界だ。



全豪オープン/現地発リポート
「興奮」がポジティブな精神状態を生み、
「恐れ」が冷静な判断力へとつながる。
相反する2つの要素が連携を取りながら舵取りし、
大坂の心技体の針をピタリと勝利に定めていた。
2021/02/20 06:00現地取材・文●内田暁




スポーツ競技の時
実空間である競技中に、虚である喜怒哀楽を同居・介在させてしまい、
自分自身で挫折に追い込んでしまう現象がある。
競技中は今何をすべきかだけに集中しなければならない。
その為にプロゴルファーもプロテニスプレイヤーも
競技中に感情を持ち込まない工夫を、それぞれがしている。

虚と実とが一体となっている世界
「興奮」と「恐れ」との相反する2つの要素が動的平衡状態となって
「今何をすべきか?」の新たな世界が現れる。
興奮だけでもダメ、恐れだけでもダメ。

成功するから微笑むのではなく、微笑むことで成功する
「○○を得たい」、「これこそが!のこだわり」
このような渇愛の火はなくならないが、
笑顔は「私は今何をしているのか?」に一瞬注意を向けさせる。
喜怒哀楽ではなく、現実をあるがままに「感じる」ことである。
即ち一打一打に集中して、ただそれだけを積み重ねることができる。
一つ一つのプレーに一喜一憂しないことだ。
優勝したいという渇愛の火を完全に消してしまえば、
それに代わって完全な満足と平穏の状態が訪れる。
まさにゴータマ(仏教)の悟りだった。

これはちょうど量子の世界と同じ振る舞いをしている。
電子を見ているときは「粒子」として振る舞い、
電子を見ていないときには「波動」として振る舞う。

「興奮」がちょうど電子を見ているときの「粒子」として、
「恐れ」がちょうど電子を見ていない「波動」として振る舞う。
電子は波動でもあり粒子でもある。
現実社会での電子は「エネルギー」として振る舞うことになるので、
実作業の行動中はもっぱら「私は今何をしているのか?」に
集中することだ。
現実社会の中で「恐れ」のような渇愛の状態、あるいは「興奮」の
喜怒哀楽を持ち込むことは、「負の感情」が満足と平穏の状態を
乱してしまうことになる。
従ってこのとき実作業の行動は中断した方がよい。
中断できないときは
もっぱら「私は今何をしているのか?」に集中することだ。
とりもなおさず「今の自分に打ち込む!」ということだ。



”One for all, All for one”
「一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために」
ラグビーワールドカップを機会により有名になった言葉。
誰の意見であろうが、お互い自分の意思決定としてコミットして実行する。
一つ一つの行動が恣意的な感情によって、左右されないようにする
ニュートラル(空相)な特別な世界だ。
「必要なときに、そこに仲間がいる」
「ミスはいつでも起こる、 それを仲間が全力でフォローする」という世界だ。


「良心を束ねて河となす 〜医師・中村哲 73年の軌跡〜」NHK 2021. feb.
医師であった中村哲はその著書に
「人は愛するに足り真心は信ずるに足る  アフガンとの約束」とある。
理念ではなく「おなかいっぱい食べられれば、誰も戦争には行きません」
の現実の姿であって、そこに真実があるという信条によって出現した
その世界において、
人から砂粒手を投げられても、人を疑うことをしなかった生き方である。
「人を愛する」と「人を信じる」、「理念」と「現実」
日々の活動中においては負の感情を抱くことのない象徴的なことである。
真実だから人として守るべきもの、人として尊ぶべきものに生きる姿である。

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