野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

子どもの本がおもしろい㉖--田んぼでくらす虫たち--

2018-08-12 | 資料を読む

温暖化によって北上する昆虫クマゼミ、ツマグロヒョウモンを取り上げた
いま研究者では、いろいろな昆虫と温暖化による研究が進んでいる
特に害虫、アオクサカメムシ(温帯にすむ)とミナミアオカメムシ(世界の熱帯から温帯にすむ)
温暖化で、繁殖力が弱まる傾向にあるものもいるとか。
しかし、人間が環境に与えることも少なくない
里山での生き物観察を子どもたちに教えてくれる一人が海野和男氏
今回は虫から環境を考えるシリーズから「田んぼでくらす虫たち」を紹介する

長野県小諸の里山田んぼの環境を紹介している
田んぼと虫たちの一年をとおして海野氏が画像で観察した田んぼの様子を紹介している
いなくなった虫たちでは、タガメやガムシなど水生昆虫から、今の田んぼの環境を教えてくれる

5月の田んぼでは水を入れて田植え後のいきもの、ゲンゴロウの幼虫などを紹介
6月の田んぼではトンボのヤゴやイナゴの幼虫の様子
7月の田んぼではトンボたちの羽化のようすを、それ以外のさなぎの様子も詳しい
8月の田んぼではイネの花の咲くころ
9月の田んぼでは稲刈りと、アカトンボの様子を

田んぼは機械で作業しやすくするために水をためる時期とぬく時期が昆虫に影響をあたえることがわかる
このシリーズ、「都会にすみついたセミたち」とがおすすめ
あとは、身近に観察できる生き物ではないけど、写真で生態がよくわかる本シリーズで6冊でている。

 

虫から環境を考える ①湿地に生きるハッチョウトンボ 偕成社 水上みさき著 2005年
虫から環境を考える ②雑木林を飛ぶオオムラサキ 偕成社 海野和男著 2005年
虫から環境を考える ③都会にすみついたセミたち 偕成社 武田 晋一著  2005年
虫から環境を考える ④田んぼでくらす虫たち 偕成社 海野 和男著  2005年
虫から環境を考える ⑤里山にすむクロスズメバチ 偕成社 高嶋 清明著  2005年
虫から環境を考える ⑥亜熱帯林にかくれるコノハチョウ 偕成社 湊 和雄著  2005年


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