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かたつむり」という生物学上の分類があるわけではありません。 陸に棲む貝を親しみを込めて呼んでいる呼称です。陸に棲む貝は全て巻貝のなかまです。そのうち、大きな触覚の先に目がついているものを一般に「かたつむり」と呼んでいます。「でんでんむし」や「まいまい」ともいいます。ここでは、猪名川流域に棲む陸生の貝のうち、主なものを紹介します。
クチベニマイマイ:
落葉広葉樹にいることが多く、公園のサクラなどでも見かけます。殻口が紅色であることからこう呼ばれます。
ナミマイマイ:
林縁部や住宅街の石垣の間などにいます。
オオケマイマイ:
平べったくて、外側に毛のようなものが生えていて一見、異様なカタツムリですが、上流域を中心に広く分布しています。
オトメマイマイ:
その名のとおり、10mmほどのかわいいかたつむりです。
コウベマイマイ:
神戸ブランドですが、近畿以西、九州まで分布しています。あまり見かけることはなく、猪名川流域でも限られたところにしかいません。
平たく、殻口部が極端に肥厚しており、形は特徴的です。
コベソマイマイ:
やや大型です。分布は広いのですが、絶滅危惧種に指定されている地方(府県)もあります。猪名川流域では、川西市石道から上流の猪名川町にかけて見られます
ニッポンマイマイ:
日本の名をもらっていますが、学名のSatsuma Japonicaが由来でしょうか。写真のものは妙見山麓初谷川のもの。一庫あたりのものはもっと色が薄く、箕面公園のものはもっと黒っぽい色をしています。
チャコウラナメクジ:
ナメクジのなかまもれっきとしたカタツムリのなかま(有肺類)です。ナメクジの中でも、このコウラナメクジのなかまは、背中に甲羅のようなものがついていて、これが、殻の名残と考えられています。
オカチョウジガイ:
「チョウジ」とは「寵児」のこと、つまり小さいのです。高さ10mm程度です。ひだりの2つの大きい方はトクサオカチョウジガイと思われます
ナミギセル:
キセルガイのなかまはあまり見ることはないのですが、種類は多く、同定も容易ではありません。このナミギセルは比較的一般的で、大型ですので、見つけやすいキセルガイです。画像には仔貝も写っていますが、この種は卵胎生で殻のついた仔を一度に3個くらい生みます。
シリオレトノサマギセル:
上流域の礫と落ち葉があるようなところにいます。
ウスベニギセル:
高さ16mmほどの小さなキセルガイです。
マタニシ:
上流部の川の近くにいます。ふつうに見られます。
ヤマキサゴ:
中にはオレンジ色をした美しいものもいます。
アツブタガイ:
その名のとおり、マンホールのようなしっかりとした蓋を持っています。
アズキガイ:
大きさも色も小豆のようです。局所的にかたまって棲んでいます。
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