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都市部でもタヌキが生き残っている話をテレビで紹介されることがある。都市の中の公園での観察会は結構人気で、こんなのが生き残っていたのかと参加者は感動する。
都市部で生きる生き物を紹介した本がこれ。
ぼくらはみんな生きている –都市動物観察記- 佐々木洋著 講談社 2004年
都市に住むいろんな生き物の生態を描いた本。前回は昆虫がおもでしたが、今回は鳥から昆虫、哺乳類などあらゆる都市に住む生き物を紹介している。
図鑑に載っていないカモでは、マガモとカルガモが交雑したという。結構いろんなカモが交雑したハイブリッドガモが見つかっているようだ。なぜこんな問題がおこるのかというと、人間が餌をやることにありそうだと指摘している。
ゲンゴロウも最近は貴重な存在。東京ではその昔「ゲンゴロウのルーレット」があったとか。その懐かしい話からいまでは東京では見られなくなった生き物の話につながります。
トウキョウダルマガエルやノウサギ。でも、個人の家の敷地内にはデータに載らないいきものがはっけんできるとか、クワガタ、アオダイショウなどが見つかることも。
都市のハヤブサ、オオタカがドバトをえさにして繁殖が確認されたことも最近はニュースになることもあり、外来種の話では逃げ出した台湾リスやアカミミガメなどの存在を紹介している。
アブラコウモリが温暖化で冬でも活動していることなど、都市と温暖化ならではの話もある。
最後に大阪や東京、新潟の長岡のカラスの話では、人間の作った環境に適応して生活している様子を紹介している。
都市をフィールドにして、世界の自然を観察する筆者の細かい観察力から、都市部で生き続ける生き物たちの姿が伝わってくる。
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