あの人が うたった歌
もの憂い 雰囲気で
窓の外を 眺めながら
小声で 歌っていた 詩
”人恋うは 哀しきものを
平城山に もとおり来つつ
耐えがたかりき ”
あの人は 誰かのことを
思いながら 誰に聞かせる
ためでもなく
心のうちから 沸きあがってくる
思いを 声にならない声で
吾知らず 歌ってしまったに違いない
その後ろ姿を 眺めながら
人を 恋うる 切なさを
打ち明けられたように
私は 重大な 人生のひと時を
その空間を
あの人と 共有してしまった
切なさは 深く
私に 感染 して
私は あの人の
胸の内を 計り知れない
もどかしさに
人を 恋うることは
切なく 哀しいと いうことだけを
無言で 教えられた
私の 初恋は
そのまま 立ち消えていった
もの憂い 雰囲気で
窓の外を 眺めながら
小声で 歌っていた 詩
”人恋うは 哀しきものを
平城山に もとおり来つつ
耐えがたかりき ”
あの人は 誰かのことを
思いながら 誰に聞かせる
ためでもなく
心のうちから 沸きあがってくる
思いを 声にならない声で
吾知らず 歌ってしまったに違いない
その後ろ姿を 眺めながら
人を 恋うる 切なさを
打ち明けられたように
私は 重大な 人生のひと時を
その空間を
あの人と 共有してしまった
切なさは 深く
私に 感染 して
私は あの人の
胸の内を 計り知れない
もどかしさに
人を 恋うることは
切なく 哀しいと いうことだけを
無言で 教えられた
私の 初恋は
そのまま 立ち消えていった