おもむくままに・・・!

ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。

歴史書にのらない暮らし

2020-09-26 04:13:09 | Weblog






しっかり 握っていたはずの手が

するりと 外れて

たった 2~3メートル離れただけなのに

奈落に落ちていく瞬間のような

言い表せない空しさが らせん状に

心の中を 通り抜け

声にならない声を張り上げて

叫んでしまう




夢の中の 心象風景は

衝撃的すぎて つじつまが合わなくて

それでいて 昼間の心に

突き刺さったまま

何かに向かって 知らず知らずに

突進している 現(うつつ)のわたし




広げた 書物の古いページに

いつか 挟んで忘れていた

蓮華草の押し花を みつけて

急に蘇(よみがえ)った 青春の記憶をなぞることを

畏れて パタンと閉じた書物の

枯れた音




こうして 何かを求めて

何かを なくして

過ぎ去っていく 

歴史書にのらない暮らしを 

いとおしく思う


(再掲)
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