巨人の辻内崇伸投手(24)が16日の中日戦(ナゴヤD)から、プロ7年目で初めて1軍に昇格することが15日、分かった。イースタン・リーグでは7試合連続無失点中で、調子は上向きだ。左の中継ぎとして起用される見込みだ。
かつての黄金ルーキーが、1軍の扉をこじ開けた。辻内は今季、救援でイースタン34試合に登板。2勝1敗、防御率2・15と安定した成績を残してきた。この日、先発で4回5失点と結果を残せなかった小山について、川口投手総合コーチは「最少失点に抑えてほしかった。いい勉強になったのではないか。やり直しです」と2軍降格を明言。6連戦が続くことでリリーフ陣が疲れをみせていることもあり、150キロ台の直球を投げ込む左のセットアッパーに白羽の矢が立った。
大阪桐蔭高時代に最速156キロの剛速球で甲子園を沸かせた。05年の高校生ドラフト1巡目で将来のエース候補と期待されたものの、入団直後に左肩痛を発症。07年には左肘側副じん帯再建手術を受け、その後もリハビリや左肩痛の再発など故障に悩まされ続けた。
万全の状態で迎えた今季は、2軍で3年ぶりに白星をマークした。「1年を通して戦うことができれば、1軍も見えてくると思います。投げるところがあれば、どこでも投げたい」と昇格の時を待っていた。背番号98の“元怪物”の1軍デビューが、いよいよ目前に迫ってきた。
◆辻内 崇伸(つじうち・たかのぶ)1987年12月5日、奈良県生まれ。24歳。大阪桐蔭高では3年夏の甲子園で、1試合19三振を奪うなど4強に導く。05年高校生ドラフト1巡目で巨人入団。過去に1軍登板なし。今年3月17日、西武とのオープン戦(西武D)で初の1軍マウンド登板。185センチ、88キロ。左投左打。背番号98。今季年俸は500万円。
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