JA7GOG - 宇宙は生成と衝突破壊の繰り返し

仮説、通説、迷信、誤解、目指せ間違い脱皮。勿論ここにも。
縄文時代、ペルシャ人が岩手で金を製錬。痕跡を探る。

ソ連の役割

2008-05-24 02:14:42 | Weblog
この本は太平洋戦争の終結を、アメリカ、日本、ソ連の三国間の複雑な関係を詳しく検討して、国際的な観点から描き出すことを目的としている。

暗闘 スターリン、トルーマンと日本降伏
長谷川毅著
中央公論新社

戦争の終結を模索していた日本の和平派にとって、連合国の主張する無条件降伏を受け入れることなく自国を終戦に導く唯一の方策として、ソ連政府の斡旋による終戦が構想された。日本政府のこうしたアプローチは、スターリンにとっては思いがけない僥倖であった。

十九世紀の中期から、ロシアは清国の弱みにつけこんで、アムール川の北とウスーリ河の東の広大な領土を獲得した。…。その後ロシアの侵略の矛先は満州と朝鮮にむけられる。しかしこの満州と朝鮮で、ロシアは新しいライバルと対面することになる。せれは一八六八年に明治維新をなしとげ、近代化への道をまっしぐらにひた走り、アジアへの進出を企てていた日本であった。…
一八九四年に日清戦争が勃発した。翌年日本は勝利を収め、下関条約のもとに清国は、台湾、澎湖島、遼東半島を日本に割譲、さらに朝鮮の独立を認めた。日本はここにアジアへの橋頭堡を確保したのである。…

なるほど、ここで止めておけば、韓国の恨みを買うことはなかったのか。
徐さんにも一緒に読んで欲しい1冊になるかも。次々にタイミングよく出版されます。チョッと高い、3200円。518ページ、アー遠いなー。

日本向けラジオ局からポツダム宣言が放送され、日本の新聞は拒否と書き、よって原爆投下の予定は決定となった。このとき、日本がソ連の斡旋で終戦にしようとしていることをトルーマンは知っていたというし、日本も間もなく参戦するソ連に仲裁を求められると考えていたというし、狸と狐と世間知らず、だれぞ悲劇を止められる人はいなかったのだろうか。


これ以降、チョッとメモ

1840年のアヘン戦争以来、中国には多くの軍閥が割拠し、1930年代もなお、興亡を繰り返していた。このころ、蒋介石と毛沢東が覇権を争っていた。

1863年、英米租界が「共同租界」になって、そこに主として日本人も居住していた。阿片王の頃かな?

1936年12月、西安事件が起き、国民党と共産党を連携させ、抗日民族統一戦線を樹立させる。

1937年7月7日盧溝橋事件、7月29日通州事件、8月13日第2次上海事件、上海戦、南京虐殺、さらに日米開戦となるのだが、何故、日本が狙われたのか。列強に比べれば日本は弱く狙いやすかったのか。阿片王の時代が気に掛かる。大戦に持ち込むための罠だったのか。今なら、挑発に乗ることはないだろうが。南京虐殺は欧米の民意を戦争に向かわせる絶好のプロパガンダとなったことは間違いないようだ。

アメリカはソ連の商船を利用して、武器貸与法にもとずく武器や戦争物資の輸送を太平洋経由で行っていた。その一部はソ連を通じて中国に輸送されたいた。

日本を排除するための戦争が中国の独立を確かなものにしたが、列強の思惑通りだったのだろうか。中国に流れた武器はアメリカの意思によるものだったのだろうか。我輩の疑問は膨らむ一方で、要援軍。

盧溝橋事件を検索したら

近衛首相は政財界有力者、新聞・通信関係者代表らを首相官邸に集め、国内世論統一のため協力を要請。以降、有力紙の論調は、「強硬論」が主流となる。

マスコミは怖いね。

おそらく租界の初めからから70年、わりと穏やかな時代が続いたと思うのだが、1発の銃弾から平穏が破れ、原爆投下に至ったとなると、かんしゃく球などもってのほか、くしゃみすら慎まなければならないということか。しかし、誰が撃ったんだろうね。まさか誰かのキジ撃ちではないと思うが。

義和団が出てきた。世紀風説(風雪のあやまり)をもう一度読まなければならないか。あーシンド。

原爆投下が決定したのは6月6日なそうで、この時期、アメリカはソ連を警戒しているものの、参戦を勧めている。ソ連参戦を防ぐために投下したと言われているが、原爆実験が成功しソ連は不要となり敵対に向かう。ソ連の動きを制するために投下したと考えた方が良いようだ。

ルーズベルト、チャーチル、蒋介石によるカイロ宣言。盧溝橋の頃、この3人はどうしていたのだろう。共通の問題がなくなると、たちまち敵になる、国際社会は恐ろしいね。


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