河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

ちょっといっぷく28――ゆらぐ①

2022年08月12日 | よもやま話

極めて危険な日が続いている。
立秋になり暦の上では秋なのだが途轍もなくクソ暑い。
そんなとき、窓辺につるした風鈴が揺れ、チリリーンと音をたてる。なんとなく涼しくなる。「チコちゃんに叱られる」によると、「風鈴の音→風が吹いた→涼しい」という条件反射だそうな・・・。
しかし、もう一つ理由がある。

人の心拍の間隔、ろうそくの炎の揺れ、電車の揺れ、砂浜に打ち寄せる波の音、小川のせせらぐ音、小鳥の鳴き声、木漏れ日、蛍の光り方。
などを聞いたり視たりしたとき、ヒトはどのような気持ち、気分になるか?

なんとなく心地よくなり、心が癒される。
ヒトの身体は規則正しく動いているのではなく、微妙に揺らいでいるという。だから、川のせせらぎや風鈴のような、規則正しい音や動きの中に微妙に不規則なものが調和したものに共鳴し、いい気分になる。科学的に証明されていて「1/fゆらぎ」という。数式にすると、

無学にはもはや宇宙人の言葉でしかない。こんな「ゆらぎ」の多い(不規則が多い)ものには不愉快になる。逆に、時計の針の音のような規則正しいものにも不愉快を感じる。
女性の長い髪や、スカートがそよ風にゆらぐ。これも「1/fゆらぎ」なのだが、男性にとっては「淫らなゆらぎ」でもある。

夏の真昼の炎天下には「ゆらぎ」が無い。人も車も通らない。樹々はそよともゆらがない。
クソ暑い。

コメント
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