河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

畑――無農薬

2023年04月13日 | 菜園日誌

「無農薬、無肥料、自然水でなければダメなのじゃ!」という「幻の当帰」の件で思ったことは、無農薬有機栽培をするどころか、それに見合う土地を見つけることすら、いかに困難であるかということだ。
化学合成農薬や化学肥糧を使っていなくても、周りの田畑が使っていれば無農薬有機栽培とは言えない。
いきおい、山奥の草ぼうぼうの土地を開墾しなければならなくなる。それには膨大な費用と労力が必要になる。
だから農家は農薬を使用する。そして、「無農薬など有り得ない!」と豪語するまでになる。

「無農薬の野菜を食べたことありますか?」とたずねて、「はい!」と言える人が何人いるだろうか。
世界の無農薬有機農業の取組面積は、全耕地面積のうちの約1.2%程度とか。比率が高い国は、1位イタリア(15.4%)・2位スペイン(8.9%)・3位ドイツ(8.2%)・4位フランス(6.3%)。
一方、アメリカと中国は0.6%、日本にいたっては0.2%。
高温多湿で虫の活動が活発な日本は農薬を使わざるを得ない。

「虫が喰った跡があるキャベツを買いますか?」
道の駅で、山盛りに積まれたキャベツを一つ一つ手に取っさんざん選んでいるオバチャンを見ると、「どれでもええから最初に持ったキャベツを買えよ!」と言いたくなる。
100日かけて育てたキャベツが100円!
100日の間、毎日一つ一つキャベツを眺めてアオムシを捕っていたのでは労力には見合わない。
省力するために農薬を使わざるを得ない。

今年はまだ一回も農薬を使っていない。
莢豌豆は虫がつきにくい。ついたところで莢の中の豆をたべるのだから関係ない。
スナップと絹莢は若いうちに食べるので虫はいない。
田植え前の今はしばしの間の無農薬!

白菜の周りを蝶々がとんでいる。蚕豆にはアブラムシが付きだした。
そろそろ使うか!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする