河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

畑190 / 春遠からじ

2025年02月11日 | 菜園日誌

最強寒波が緩んで、3月並みの暖かさ。
こんな日にじっとしているのはもったいない。
ジャガイモでも植えるとするか。
陽気に誘われて、ウォーキング替わりに畑へ。
12月から冬眠していたから⒉ヶ月半ぶりの農作業。
久々に管理耕運機出して畑を耕す。

冬草がびっしりと生えた畑は硬い。
管理機で三往復ほど搔きまわさないと草は抜けず、柔らかくならない。
「畑の草は根っこごと抜くな」という。
雑草が根を張ることで空間をつくり、土をやわらかくしているのだという。
なるほど、そうに違いない。
しかし、これは、関東ローム層のような粒子の細かい柔らかな火山灰土壌に限ったことだ。
畝をたてずに平畝で栽培できるような、さつま芋を引っ張ったら芋づる式に収穫できる畑のことだ。
我が畑のような堆積物の多い、粘土質の畑で同じことをしたら、我が物顔に雑草が蔓延る。
            ★
書物やネット検索で野菜の栽培について調べると、同じような内容が延々と続く。
中には、したり顔に、臆面もなく、一字一句同じなどというのがある。
タキイ、サカタ、カネコなどの大手種苗会社のコピペが多い。
自然相手の野菜作りが、日本全国で同じはずがない。
地域や土地によって、栽培の時期や栽培方法は異なる。
そして、同じ地域でも、作る人間によって育てる人のスタンスは違う。
郷に入れば郷に従え。
他所の郷と同じにしていては面白くない。
我が畑が我が郷なのだ。

耕し終わって、ドカリと椅子に座って考える。
さて、畝をたててジャガイモ植えようか……?
待て待て、下手に植えて、下手に芽が出て、次の寒波で雪や霜に遭ったら元もこうも無くなる。
思えば、毎年、「ジャガイモをいつ植えようか」と同じことを考えている。
結果、毎年、同じことをする。
ジャガイモは昼夜の平均気温が10℃にならないと芽が出ない。
郷に入れば郷に従え。
大阪の平均気温が10℃になるのは3月の半ば。
陽気に誘われて勘が狂っていた。
When in Rome, do as the Romans do,
ローマへの道はまだまだ遠い。
もうしばらく、我慢して根を伸ばすとするか。
冬来りなば春遠からじ。
If winter comes, can spring be far behind.


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