河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

ちょっといっぷく15

2022年03月19日 | よもやま話

春の彼岸です――暑さ寒さも彼岸まで
と、まずはお決まりの文句から・・・。

あつささむさも(7) ひがんまで(5)
七五調の音韻は日本人にとって心地よい響きがあります。

◆越天楽今様(6年生)七五調 
  はるのやよいの(7)あけぼのに(5)
  よものやまべを(7)みわたせば(5)
  はなざかりかも(7)しらくもの(5)
  かからぬみねこそ()なかりけれ(5)
◆春の小川(3年生)七調 
  はるのおがわは(7)さらさらいくよ(7)
  きしのすみれや(7)れんげのはなに(7)
  すがたやさしく(7)いろうつくしく(7)
  さけよさけよと(7)ささやきながら(7)
◆春がきた(2年生)五調 
  はるがきた(5)はるがきた(5)
  どこにきた(5)やまにきた(5)
  さとにきた(5)のにもきた(5)

と思っていたら、こんなのがありました。

◆ひらいたひらいた(1年生)乱調
  ひらいた(4)ひらいた(4)
  なんのはなが(6)ひらいた(4)
  れんげのはなが(7)ひらいた(4)
歌ってみると七五調になります。
  ひらいた()ひらいた(
  なんのはなが()ひらいた(
  れんげのはなが()ひらいた(

???最後に(8)が入っている。実は読むときに間をとると――は休止符
  ひーらいた△△△(8)ひーらいた△△△(8)
  なーんのはなが(8)ひーらいた△△△(8)
  れんげのはーなが(8)ひーらいた△△△(8)

七五調は「八八調」なのです。

文章を読むとき、休止符(間)を意識して「八」にすると調べがよくなります。


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