あなたのすべてを~佐々木勉
♬どこかで聞いていたと思うのですが、名前も曲も知らなくて、この歌の歌詞みたいです。
ホームソーイングの布地屋さんは増えていると思いますが、そのなかでも、良い布地で自分の財布の中味と、相談して時には高価な布地を使ってみましょう。ご自分へのボーナスとして。
ある程度の年月、洋裁をしてきたら、自分の腕を試してみる事です。
それはシンプルなワンピース、ジャケットなどがいいと思います。長く着られますよ。
若い時に、そうしてやって来ると、布地の良しあしもわかってくるでしょうし、また高価な布地の風合い、仕立て易さもわかると思います。
私のかつての洋裁仲間の方で30歳も年上の方がいて、その彼女から、「安い布ばかりでやらないで、高い布地を使うようにするといいわよ。そうすると腕もあがってくるから。」と助言をうけました。
いつも練習とばかりに、あるいは主婦であるために、安い布地を買い求めては作っていた私に、素敵な助言をしてくださったのです。そうして私は自分の為に良い布地で、高い布地を使うようにしました。それは年間で沢山のものを作るのではなく、大切な1着を作るという、意識の変化にもなりました。
ある日、そうした1着を着て、彼女にあった時に、「あら、それ素敵ね。布地はどこで買ったの?」と聞かれて、「神田の孝富です。」と言いましたら、「そう、やっぱり見てわかるわ。布地がいいからね。とてもよく似合っているわよ。」とにっこりされて、私も嬉しかったですよ。(神田の孝富は残念ですが閉店しました。馬喰町にもあります。)
先輩の助言は、的確でした。私はそれらの言葉を聞く機会があって、本当に良かったと思っています。
洋裁のコツは、良い布地、少しづつ高価な布地も使っていくことで、自分の腕がアップする、というのは本当でしたし、目利きにもなっていくようです。
そして自分も素敵に見えて、背筋が伸びます。笑