「宮市本陣」 F4 2006.2作
国指定史跡「宮市本陣兄部(こうべ)家」が正式名称。
宮市は、防府天満宮の門前町として古くから商業の栄えた町です。
江戸時代になって萩と三田尻を結ぶ萩往還が整えられると、
街道に面した宮市は宿駅となり、
藩公認の宿泊施設として「本陣」が設けられました。
兄部家は、鎌倉時代から住む旧家で元応元年(1319)に
周防国の合物商支配権を握り、豪商としてその地位を築きました。
寛永19年(1642)に与左衛門直季は自力で旅館を作り
宮市本陣に命じられ、その後兄部家は明治維新まで本陣を務めました。
この建物は、寛政6年(1789)前小路から出火した大火によって
焼失した際、右田毛利家から材木の寄付を受けて建てられたと伝えられていました。
最近は塩埜さんという方が饅頭屋さんを営んでいたが、
数年前、再び焼失、現在は空き地となっています。
絵にしておいてよかったです。
前作「山頭火の小路」と併行した「宮市通り」、歴史的な建物は次第に消えていき、
道路が整備され、裏道として通り抜ける車が増加していきます。。
ランキング いつもポチッと ありがとう あなたの
で がんばれる