やまあそび

きのこと釣りと山菜の記録と思ったことをずるずる綴る

20201010きのこ ~はずれたと思ったらボーナスステージだった~

2020-10-10 21:35:35 | 考察
台風が接近していた。
10月10日昼頃が一番台風の影響が大きいと思われた。
普通の人ならきのこ狩りなんてことはしない状況だ。
俺は普通の人ではないということだ。

水曜から降り出した雨。 気温が14度を下回る程寒くなった。
これはあいつが出る!
足の速いあいつが出る!
そう、ナラタケである。
大体10月15日前後の雨の後に発生する(俺の活動エリアの話)
月曜日に雨が降るともう休日には腐ってる。
良い状態のナラタケに会うには無職になるか自由業になるかとにかく
時間が任意に作れる環境でない限り極めて難しい。
秩父ではナラタケを狙って取る人は少ない(俺の印象の話)
それもそのはず、余り見かけないのだ。
しかも薄黄色型の小粒タイプがメインなのだ。
その他の種類はめったに見かけない。
昨年採ったタイプも秩父では珍しいと思われる。
俺が代を知らないだけかもしれない。
とにかく水曜からの雨、気温の低下とくればもう居ても立っても居られない。
見に行くしか選択肢はないのだ。 台風も直撃しないし暴風域は遠いしで
急登やトラバースなど滑落しそうな場所を避ければ問題は雨だけだ。
夕立のように降らない限りどうにでもなるもんだ。
そんなわけでちょっくら見に行ってきた。

時間が遅くなればなるほど雨は弱くなると思い、少し出発は遅く
10時にした。
サラサラと降る雨は秩父に入るとザーザーに変わっていた。
とりあえずいつもの場所の観察に入る。
ここで状態を確認しておくのだ。
東屋の下で着替える。 今日は古いウェーダーのソックス部を切り落とした
ズボンと雨合羽。 これで勝つる!!

林の入り口でハタケシメジを見つけた。
ここで見るのは初めてだ。
帰りに収穫しようと思い撮影はしなかった。
林に入ると



うっそ、マイタケだよ。
はははすげーな、考えてもいないものが見つかって幸先良い。
山の神様に感謝の舞を奉納し収穫した。
今年2個目だ。 運がいいよな。

少し奥に入るとそれなりにきのこの姿が確認できた。
やはりニタリ系が大量に発生している。
流石にイグチ系は数が少なくなっていた。
あっても老菌だった。

サクラの巡礼場所を覗くと、しなびた老菌がいくつか見られた。
2週間前の雨で発生した個体だろうな。
ぐるりと周辺を散策すると何やら北斜面のコナラの根元にデジャブ感が



うおい! 今日2個目だよ!!
まじかよ、どうなってるの?
つか、1日で2本の木から見つけるなんて初めてだよ。
信じられない光景だった。
とにかく山の神様に感謝感謝して収穫した。
1.5KGってとこだろうか。
ここら辺では大きいサイズだった。

1つ目のクリフウセンの代はもう終了して老菌になっていた。
残念。 また来年~~!

サクラの巡礼道の上に上がる。
やっぱりあった。



上:クサウラベニタケ(ニタリ)
真ん中2個:ウラベニホテイシメジ(イッポン)
下:サクラシメジ

ま、なんとなく違いが分かるかな。
匂いを嗅げばすぐわかるのだが、雨の日は匂いが飛ぶんだよな。
ニタリは不快な粉臭。 イッポンはさわやかな粉臭。
分かりやすいと思うんだがなぁ・・
ちなみにイッポンシメジ(毒)はどうだろうか?
それっぽいものを数回見たことがあるが匂いは忘れてしまった。
あとイッポンは水を弾くのも特徴だな(傘表面が水を吸わない又は吸いづらい)

ひとしきり収穫した後、ハタケシメジを回収し隣の尾根に向かう。
廃棄された木材からウスヒラタケが出ていたが見なかったことにした。
サクラの巡礼道を覗くと、こちらはいくつか新鮮なものが出ていたので
収穫。 
クリフウセンの第2代も少し遅かったようで虫食いだらけだった。


クリフウセンタケ

近くに状態の良い個体がいくつか見られたのでありがたく頂戴する。
そこから斜面を少し歩いたら、    おいおい



どうなってんの? 少しパニックした。
いくら何でも3つ目はないでしょ!
おかしいでしょこんなの!!
わけがわからないよ!!
何か納得できず、でも収穫する。
こんなことあるのか・・・
マイタケの当たり年なんだろうな。
この界隈にもそんなことがあるのだろうか?
秩父でマイタケは余り話を聞かないので何か異常じゃないだろうかと
勘繰るのは異常だろうか?
なにやらわけわからんことを考えてしまった。

その後はサクラとイッポンを追加して車に戻る。

状況は、例年の9月下旬位に相当するな。
うん、梅雨明けが8月上旬だったから遅くなるのは順当か。
うん? 遅いってことはナラタケもまだ早いってこと?
なんてこったい!! 当てが外れたか!!
まいいか、状況が分かったので昨年ナラタケをとった場所に移動。

雨脚が一番強いな、でも行く。
斜面を上がる。 たしかこの辺~~~~やっぱりないか。
次の雨かもな~~~、ん?





・・・・・・・・・
まじかよ。
本当にどうなってんの?
んな馬鹿な事があるんかい!
この山でも大当たりなのかよ!!
山の神様に舞を奉納して収穫する。
なんか悟りそうだった。

ナラタケがないまま尾根まで上がり切り、雑木林になっている場所まで行く。
またあるんじゃね?










本当にありました。
本当にありがとうございました。
俺の中でマイタケの価値が大きくデフレしていった。

ナラタケどころかフウセンタケ類も見かけない。
あるにはあるが老菌ばかりだ。
尾根を下り方向に歩きながら木の根元を確認する。



もうね、マイタケのデフレーション半端ないね。
まあ収穫したけどね。

これで持ってきたクーラーボックス一杯になった。
素晴らしい収穫であったが、なにやら納得いかない気持ちだ。





今秩父の里山では、舞茸が大発生している。
秩父のキノコ人、今がチャンスですよ!


20201003きのこ

2020-10-04 14:32:37 | 日記
先週マメだったセンボンを収穫に行ってきた。
雨が降らなかったので成長しているか気がかりだった。
先週とほぼ同じく朝6時過ぎに尾根への急坂に取りつく。
途中で杉林の中に生えていたムレオオイチョウタケ?の撮影をしつつ
なんだかオオイチョウタケのような気がしてきた。
さっぱりわからん。
なんとなく昔見たムレオオイチョウタケと違う気がするのだ。



2014に見たムレオオイチョウタケ
傘及び柄が白というより若干黄味っぽい。

そしてこれが今回の物

こりゃオオイチョウタケなのかね?
そうなら埼玉では絶滅危惧種指定されているから大変珍しいのかもしれない。
悪い匂いはしなかったし虫も湧いていなかった。
味見用に1本持ってくればよかったか!  まいいや来年また会おう。

テクテク急坂を歩くと谷のくぼみに何やら白っぽいやつが・・


ウスムラサキシメジ(多分)
この手のキノコは苦手なので跨ぐ。
毒扱いだしね。 この辺りなら大体順調な発生時期かな?
これだけしか見なかった。

なにやら正体不明な動物の叫び声が聞こえるが無視無視。
約1時間かけて尾根に到着。
早速先週の場所を見てみると





シャカシメジ(センボン)
順当に育っていて大変嬉しい。
人が入らないのかな? そのまま残ってくれていた。
山の神様に手を合わせて収穫する。
小さ目なものは残しておいた。

ちょっと離れた場所に

先週気づかなかったやつだなこれ。
有難く収穫。 これで5株。 軽く周辺を散策すると・・




うん、わっかんない。
最初クリフウセンかと思ったけどなにやら違う。
フウセンタケっぽいが、もう少し育たないと確信が持てない。
鍔もなんだか怪しいし・・
こういう時は、写真のみにする。
後で正体が分かればよし、分からなくても記録に残しておけば
発生場所と時期が分かるってもんだ。
なわけで、先週シバッカブリを収穫したくぼ地を見る。


やっぱりでてたね。 芝の中でひっそりマメだったものが成長したのだ。
こいつ大好きなので当然収穫。

尾根を少し上がる。
この時尾根筋をズレて10M程低い位置をトラバーズ気味に歩く。




サクラシメジ
この周辺に出るのは分かっていたが、先週は雨後だったので
歩かなかった。 滑落するからね。
先週の雨で出始めたのだろう。 成菌と幼菌が入り混じっていた。
但し、水不足でカサカサだったし、大きいものは虫にやられて
スカスカだった。
柄がしっかりしているものを選び収穫したが、傘天面から侵入する
虫もいるのでいくつか食べられないものもあった。

やはり先週土曜の雨以降降っていないので、新しい発生は微妙だった。
そんなこんなでセンボン畑に到着。





順調にスクスク育っていた。
小さかったマメも手のひらに乗る程度に育っていた。
山の神様に2度感謝して早速収穫。

正直何株採れたかわからない。
少なくとも大きい袋1つに一杯取れた。

それから少し登った所にもセンボンが出ていた。
株が小さ目だったので跨がせてもらった。
更に50M程行くと、またもセンボンの群れが発生していた。
こりゃまいった、良い意味で参った!!
こんなこと2度とないかもしれないので、取りごろだけ収穫していく。
もう30Lのサックに入りきらない。  手提げ袋にバンバン入れて
サックの右わきに吊るした。
重い、昨年のマイタケを思い出す。
参った、いい意味で本当に参った。もう帰ろうとした瞬間、追加でサクラを発見。
ポツポツ収穫し、もう充分だ!! と思いつつもコウタケ出てないかな?
などと斜面を見つつとんぼ返り。
そんな中、これは間違いないだろうと思う始めて見るキノコに出会った。



シロマツタケモドキ
まず間違いないだろう。  始めて見た。
幼菌も見れたので確信できた。
マツタケ臭はしなかったが、それとなくその匂いはマツタケを思わせるものだった。
通常のキノコ臭とは若干違うのだ。
食べるほどでもないのでそのままにしてきた。

結局残したキノコが成長した以外にめぼしい発見はシロマツタケモドキのみだった。
但し収穫量はとんでもないことになったが。

帰りがけ水を汲みに行った。
そこで何やらうごめくものが見えた。


なんだありゃ? イノシシか?
近づいてみると


カモシカ
まだ若い個体だった。
好奇心旺盛なのか警戒しつつ写真撮影時間まで待っていてくれた。
なんだかシャカシメジと動物運が大当たりな年だなと思った。