のほほんブログ

今日も今日とて、変わり映えしない日々。
ボケ防止と備忘録にブログをやってます。

読んだ本、「朱夏」

2023年04月28日 | 

実家に行った時、姉が読みかけにしていた本を目にして
私も読んでみようかと。

多分、返却期限までに読めないと思ったので
今回はメルカリで買った。
なので、益々はかどらなかった。
一日5、6ページずつ?牛歩の読書
本は図書館で借りるに限る。

高知から入植した開拓団の子弟教育にあたる夫、
その夫を頼りに生後まもない娘を連れて、意気揚々と渡満した綾子は十八歳。
わずか数カ月後、その地で敗戦を迎えることになってしまう。
一瞬にして暗転する運命、
暴徒とソ連軍に死を覚悟し、飢えと厳寒の中で、
人間の本性を目の当たりにする。
ボロボロの難民生活をどうにか生き伸びて
引き揚げの日を迎えて日本に帰って来るまでの壮絶な体験記。

国策に翻弄され、そして棄民にされた。
哀れとしか言いようがない。

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読んだ本、「リバー」

2022年12月23日 | 

年末の気忙しい時に図書館予約の順番がきた。
648ページ読了!
頑張って読みましたよ。

同一犯か? 模倣犯か?
群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見される。
十年前の未解決連続殺人事件と酷似している。
その時の容疑者は証拠不十分で不起訴、今も薬物中毒で刑務所を入出を繰り返し街をうろついている。

10年前、取り調べを担当した元刑事の忸怩たる思い、
今なお執念深く犯人捜しを続けている父親、

事件は両県警の合同捜査本部に移行し、警視庁捜査一課も乗り出しての捜査になった。
刑事たちの奮闘、

そして新たに浮かび上がった容疑者2名、

読者は最後まで犯人の特定が出来ない。
捜査の流れが緊迫感にあふれ、とても読み応えがあった。

最後の謎解きは上手くまとめたな。

 

 

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未読本、「朽ちゆく庭」

2022年12月11日 | 

図書館返却日が来たので、最後まで読んでないけど返却。
予約して結構待ったので、せっかくだから
頑張ってみたけど、どんどん読む気が失せていった。

そう言えば、この作家さんの本、以前にも借りて
いや~な気分にさせられたんだったわ。

息子の不登校をきっかけに新築に引っ越したが、

父親は仕事でトラブルを抱え、母親は職場で不倫、

家庭崩壊。

登場人物、どれもこれもロクな奴じゃない。
どうして、こんな小説を書くんだろ。

こういうのばっかりなのかな、
もう借りない。

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読んだ本、「ハヤブサ消防団」

2022年11月18日 | 

474ページ読了。
「東京での暮らしに見切りをつけ、亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。
地元の人の誘いで居酒屋を訪れた太郎は、消防団に勧誘される。
迷った末に入団を決意した太郎だったが、やがてのどかな集落でひそかに進行していた事件の存在を知る――。
連続放火事件に隠された真実とは?」(Amazonコピペ)

 

消防大会ではドジを踏むが、いざ火事現場に駆け付ける時の素早さと手際よさがカッコいい。
スピード感ある描写につい入り込む。
ミステリーより、消防団についてもっと知りたかったな~
連続放火に新興宗教の影、誰がかかわっているのか・・その辺りから面白くなってきた。
最後、まとめにかかってきてからはちょっと醒めた。

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読んだ本、「あきない世傳金と銀」12、13

2022年11月02日 | 

ついに、完結!

シリーズが始まって、6年半。
年に2巻発行で、図書館で順番待ちながら追っかけてきました。
感慨深いわぁ。

最終回「大海篇」の前に、

「出帆篇」
これは、図書館予約して待っていたけど、
たまたまBOOKOFFで目にして、待ちきれず300円で買ってしまった。

いよいよ出帆・・、と言うわりにはスローな展開。
呉服(絹)仲間から外されて、太物商(木綿を扱う)として活路を見出し、
その後さまざまな創意工夫と誠実な商いで太物仲間の信頼も得た五鈴屋。
その後、お上に預けた上納金を放棄することにより呉服商の看板を取り戻し、
太物仲間と共に絹物も扱える「浅草太物呉服仲間」を立ち上げる。

晴れて呉服も扱える店になったが、一つ店で客層は様々になり
来ていただく人に「術無い思い」をさせていることに違和感を覚える。
本当の、「買うての幸い、売っての幸せ」は何なのか‥。

そして、「大海篇」

吉原での衣装競べで、実の妹のいる音羽屋に負けはしたが、
屋敷売りの新店舗も構え、高家より婚礼の衣装、嫁荷の受注と、
商売は順風満帆に進んで行く。
が、そんな時こそ、何かある・・

最後の最後に怒涛の展開があった。

一瞬、かつて惣次が商売上手な幸へ嫉妬を抱いたのを思い出したが、
それも何か違う・・惣次は今や、両替商井筒屋の主人だ、
元々、商売に貪欲ではあるが、そんなケチな男ではないはず。

そして、今ここに立派に成長した手代の賢輔がいる。

賢輔の父、治兵衛が賢輔が奉公に上がる時に言い聞かせた言葉が重い。

金は銀よりも重うて、柔らかい。何より、いつまでも変わらんと光り続けることができる。
金と違うて、銀は曇ってしまう。けど、その曇りは銀が人から人の手に渡った証。
仰山のひとの商いに役だった証だす。金と銀、両方揃わな、商いは出来ませんのや。
五鈴屋のご寮さんは、紛れもない金貨だす。
『賢輔は銀になり、どないなことがあったかて金の傍を離れず、命懸けで金を生かす努力をせぇ』と。

その教え通り、それが自分の生きる道なのだと、心から決意する賢輔。
主人を慕う賢輔の真心に心打たれた。

―――
誰の精進も無駄にせず、決して利を貪らず、

求めるひとのもとへ、吟味した品を届ける。

新たな夢が人びとの精進によって叶えられていく、

のちの世に伝えていけるように橋を架けていくのだ。

事業者はそうであって欲しいね。

 

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読んだ本、「そのマンション、終の住処でいいですか?」

2022年10月20日 | 

 原田ひ香著。

図書館予約、ちょっと待ちました。

終の住処はどこに?…という内容ではなく

途中からミステリーの様相になって

有名建築家が設計したことになっている、誰もが憧れたこのデザイナーズマンション、

実はデザインを優先したばかりの欠陥住宅だった。

しかもアスベストを使用していた。

その発覚を恐れたことと、

実質は自分の作品であったこのマンションの建て替えに消極的なもう一つの理由…

そのあたりに人間の欲望が見え隠れしているような気がしたが、

違ったか?

 

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読んだ本、「一橋桐子(76)の犯罪日記」

2022年08月24日 | 


またまた原田ひ香さんの本。

たまたまNHK土曜ドラマの予告をネットで見て

 

配役も好きな感じだったし、

なんと言っても原作者が原田ひ香さんだったので、

早速図書館に予約して借りてきました。

面白かったー!

身寄りもなくお金もない高齢者の行く末は

生活保護に頼る他に・・そうだ、刑務所に入る手があった。

最低限、住む所と3食、仕事も与えられ、病気になったら診てもらえるし、寝たきりになったら介護も受けられる・・

万引き、偽札づくり、誘拐、、といろいろチャレンジするにはするが

刑務所行きには至らず、この上は殺人か?

最後は話が上手く運ぶんだけど、

やんわりと話が進んでいくところが読んでいて不快でなかった。

 

巻末の参考文献にあった「老人たちの裏社会」が最寄りの図書館にあったので

借りてきました。


土曜ドラマ『一橋桐子の犯罪日記』
2022年10月8日(土)よる10時~10時49分 総合<全5話>
こちらも楽しみ

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読んだ本、「月夜の森の梟」

2022年07月26日 | 


作家の小池真理子さんが夫で作家の藤田宜永氏を
肺がんで亡くしたのは2年前。
作家夫婦は病と死に向きあい、どのように過ごしたのか。
残された著者は過去の記憶の不意うちに苦しみ、その後を生き抜く。
夫藤田宜永の死に寄せて、新聞に連載されたエッセイ52編。

ラジオ深夜便、明け方の4時からの「明日への言葉」
こんな時間にそんなお話を聴いたら、そりゃあ心に沁みますわ。
早速、図書館に予約して待つこと半年。

37年間生活を共にしてきたが、百年も千年も一緒にいたような気がする・・
かたわれ、
派手な喧嘩もしたが、別れられなかった。
お互いが互いの「かたわれ」になっていた。

まさに半身にされたような感覚か。

切なく辛い喪失感が
美しい文章で綴られていた。

 

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読んだ本、「小説8050」

2022年07月05日 | 

8050問題、その年代の現状の話ではなかった。
その手前、5020の段階。

話は中学でいじめに遭い不登校になってから7年、
21歳になった引きこもりの息子と歯科医の父親、専業主婦の母親の家族。
気の強い長女は一流大学から一流企業に就職し自立している。
そんな中、近所で8050事件が発覚し、
親は自分たちの将来を現実のものとして目の当たりにする。
息子がちょっとしたことで暴れるようになり、父親も覚悟を決める。
息子にイジメの加害者たちへの復讐心があることを聞きだした父親は
裁判で真実を明らかにしようと奮起する、、という内容だが、

重いテーマの割りに展開が軽くて
読んでいて気が抜けそうになった。

林真理子さんの作品てこんな感じなの?

図書館予約で、やっと順番がきて勇んで読んだけど
・・という感じだった。

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読んだ本、「三千円の使い方」

2022年06月29日 | 

「人は三千円の使い方で人生が決まるよ」と始まる。

確かに、三千円て、絶妙な金額だ。

3000円の使い方は人それぞれ。幸福感も価値観もそれぞれだ。 でも、つい他人と自分を比べては劣等感を持ったり落ち込んだりしてしまう。 そんな時は解説であの柿谷美雨さんが言ってるように「他人は他人、自分は自分」という呪文を唱えながら、本来の自分に立ち戻り、自分にとっての幸福とは何かを問い質しながら生きていくしかない。ただ、先立つものは要るよ。 60代の両親の貯金が100万円しかないってのは、ちょっとあり得ん。

そして、最終話にして、ドカーンとシビアな問題を突きつけられた。

 

初読みの作家さんでした、言い回しもすんなり読みやすかった。

この人は柿谷美雨さん?と思わせるような、私ら市井の者たちの「あるある感」が満載で共感出来た。

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