昨日はスーパーに買い物に行き、
店の出口で、
俺の買い物袋から、アボカドが1個、零れ落ちた。
すると、どこかのお婆さんが「落ちたわよ」と拾ってくれたので、
「有難うございます」と受け取ろうとしたが、
俺は冗談が好きなので「あげますよ」と言ってしまった。
当然、お婆さんは、笑ってやり過ごすと思っていたが、
きっぱりと大きな声で「下さい!」と言った。
俺は「え?」と思ったが、
覆水盆に返らず、上げるしかなかった。
でも、俺が自転車で帰るとき、
そのお婆さんは、
俺の背中に「本当にありがとうございます」
と、とても丁寧なお礼を言って去っていった。
「どういたしまして!」
俺は清々しい気持ちになり、
たった1個のアボカドだけれど、
上げてよかったと思った。