誰だって人には言えない恥ずかしい過去の一つや二つ持ってるだろう。

誰だって人には言えない恥ずかしい過去の一つや二つ持ってるだろう。
10年の作家生活を機に刊行された「真保裕一解体全書」。デビューのきっかけや執筆の舞台裏など、等身大の著者を身近に感じられるエッセイ集である。他に中篇ミステリと自作に関するインタビューも収録してあるのでファンの必読書。

著者が近所の図書館に通って調べ物をするというのを知って、私はとても親近感を持ちました。
著者の作品のねらいと読者の期待や評価には多少のずれがあり、作家もただ自分の思いを紙に書くだけでは勤まらないのかと思いました。
また、著者はデビュー前に漫画の原作で本を出しているが、恥ずかしく題名を言えない。誰だった人には言えない恥ずかしい過去の一つや二つ持ってるだろう。と書いているのは、天才的な作家にも、我々と同じような経験があるんだとうれしくなりました。

夢の工房 講談社 このアイテムの詳細を見る

人に認められることより自分が納得できることが大切だ

本書はイチロー選手の発言から万人に応用できる工夫を短く説明している。
不完全燃焼でくすぶっている万人へ役に立つ工夫が見つけられる。

他人の評価ではなく、自分が定めた目標を達成することを大切にする。
いま小さなことを多く重ねることが、とんでもないところに行く。ただ一つの道なんだ
量をこなせばすべてが可能になる。
時には自分を褒める
小さなことを毎日持続させよう

小学6年生のイチロー選手が書いて夢という作文を引用します。

「ぼくの夢は一流のプロ野球選手になることです。
そのためには、中学、高校で全国大会へ出て、活躍しなければなりません。
活躍できるようになるには、練習が必要です。
ぼくは、その練習にはじしんがあります。
ぼくは、3歳のときから練習を始めています。
3歳～7歳までは半年くらいやっていましたが、
3年生の時から今までは365日中、360日は
はげしい練習をやっています。
だから一週間中、友達と遊べる時間は、5時～6時間の間です。
そんなに練習をやっているんだから、
必ずプロ野球選手になれると思います。」

練習の積み重ねがプロへの一歩なんですね。

イチロー思考―孤高を貫き、成功をつかむ77の工夫 東邦出版 このアイテムの詳細を見る

肉体は鍛えれば鍛えられる。心も鍛えれば鍛えられる。

伝説の麻雀士の桜井さんとイエローハットの相談役の鍵山さんの共著。
本書の至る所に「生活感覚を取り戻せ」「正義を貫け」「手段や方法を問わない儲け主義が日本を駄目にしている」「働くということはリサイクルだ」「環境をきれいにしなければ人の心はよくならない」といったメッセージが込められている。ふたりの文を読んでいると「真摯とは」「無償とは」「正義とは」「理想とは」を考えさせられる。

特に、鍵山さんの次の件が気に入った。
自分だけ不安や悩みがあると思っているのがそもそもの間違い。みんな同じ不安や悩みを持っているというところからスタートする。
悩み、苦しみ、辛さは平等で、みんな抱えていて、なおかつそれをみんな克服しようとしているんだと思うことです。自分もそんなひとりにしかすぎないと思うことです。そして、努めていい人間に接して、その人のいいところを吸収していくことです。
心を鍛えるにはどうすればよいか。何か悩みに囚われたとき、「あ、またつまらないことを始めてるな」と自分に言って聞かせる。

人生を掃除する人しない人 達人二人、目からウロコの超実践哲学 東洋経済新報社 このアイテムの詳細を見る

楽をすれば必ず失うものがある

「楽をすれば必ず失うものがある」をキーワードに、日本らしさを失っていく現状を卑近なエピソードから指摘していく。
何でもバランス感覚が大切で、あいまい文化をはぐくんだ日本人が得意とするところだったのに、最近は、携帯なら携帯だけ、お金ならお金だけと、一つのことに過度に過信している傾向がある。そして、そんな環境をあたりまえと思っている若者は、ますます仮想世界に生きる自己中心のかたまりになっていくのでは。

壊れる日本人 ケータイ・ネット依存症への告別 新潮社 このアイテムの詳細を見る

素直に喜んでみよう

いろりの里で食後に花火のサービスがあった。
おもちゃの花火を並べて点火してくれるのだが、スタッフの人たちのおもてなしの心を感じた。
隣の子供たちは花火に火が着くたびに歓声を上げていた。

思いっきり贅沢をしてみよう

もしツアで紹介されていた小平にあるいろりの里に行った。獅子脅し、水車、錦鯉の泳ぐ池、茶室や音楽堂のある庭園レストラン。五日市街道から一歩踏み入ると、京都に来たような錯覚をうける。そんな日本情緒あふれる場所になぜかSLが料理を運ぶという趣向をこらしている。
最近、行楽地に連れて行かないので、久しぶりの家族サービスのつもり。
当日予約で夕方5時から7時を予約して、しゃぶしゃぶを楽しんだ。家族4人で2万円ちょっと使った。食事に贅沢するなんて珍しい。最後に花火のサービスもあり、満足した。
ちょっとしたことだがサービスをされるとこちらの心も自然と優しくなる気がした。
思いっきり贅沢をして、日常を一瞬でも忘れてみよう。普段は見えない何かが見えてくるだろう。

君の行く道は無限に開かれている

書店の棚でタイトルを見つけて、ひきつけられました。
優しく声を掛けられた気がしました。
世界の松下を創設した松下幸之助氏のやってきたことに普遍的な真理があるはずです。
古臭いといわず、次代を担うのは若者は読んでください。

君の行く道は無限に開かれている―21世紀の若者たちへ 財界研究所 このアイテムの詳細を見る

あなたがその気にならなくちゃダメなのよ！

高校1年生の娘が文系か理系かで悩んでいる。
こつこつタイプで全教科平均的にできなきゃ理系はむりでしょうと、家内は文系を勧めた。
娘は社会科や暗記物が不得意なので、文系に進んでも面白くないんじゃないか、いまから教科を絞らないで学ぶ学科の多い理系へを選んで、無理だったら文系に転向したらと、私は理系を勧めた。
娘は家内と話すときは文系にするといい、私と話すときは理系にすると言う。将来何をしたいのかまったく想像できないようだ。
あなたがその気にならなくちゃダメなのよ！

小さいときから将来何になりたいのかを意識させておくべきだったのか。
わが子を本気にさせるのは難しいと思うこの頃だ。

あなたの子供のころの夢は何？

私は子供のころ漠然と科学者になりたかった。理由は覚えていない。
でも、興味と能力のトレードオフで化学、工学、物理、数学、ソフトウェアと歳をとるに従ってバーチャルな世界に入っていった。現在は中途半端なソフトウェアエンジニアだ。

知識が乏しく感覚で考えていたころの夢を思い出す。動物的感覚に自分をリセットすると今の自分を軌道修正できるかも。

面白サイエンスショップを見つけました。学研の実験付録に燃えた時代を思います。

ツイてる、ツイてる

全国累積納税額日本一の斎藤一人氏の著書。

機嫌が悪い人がいてもその人に合わせないで、自分だけ「ツイてる、ツイてる」とニコニコしていれば、みんな幸せになる。
困った人がいても、それは、その人の学びのチャンスなんだ。人間、困らなきゃ勉強しない。
他人のいいところばかりに目をやってごらん。見習う気になるから。
自分の能力を出し切ってごらん。人間は使えば使うほど能力がよくなるから。

一見、絵本みたいな軽い本ですが、含蓄のある言葉が埋まっています。

変な人が書いた人生が100倍楽しく笑える話 角川書店 このアイテムの詳細を見る