Hirakata turezure 四季のなにわ

あるとき、ときどき、いろんな思いをふっと向ける事柄があります。

天保山 日本一の山

2012年09月20日 | 日記
天保山 日本一の山


国土交通省の無料のメルマガを毎日読んでいる。同省管轄下の国土地理院が試験運用しているWEB地図が公開されていることをそのメルマガで認知。その画面のアドレスを下に貼り付けた。(右クリックで 緯度 経度 標高がわかる便利な地図。リンク方法が不明なのでこのアドレスを貼り付けて検索されたし。)

地図上の思いついた場所の標高等が瞬時に出てくる。散歩中に若干感じていた勾配がこのWEB地図で実際の勾配情報が確認出来る。

次に、この地図でやはり目に付くのは三角点であり、その標高である。

地図上での三角点の追跡が行われることになる。(この地図の本来の目的は避難場所の検索、検証に用いられることを目的とされているので念の為。)

三角点といえば一等から四等まであり、それぞれの役割や設置される基準がそれぞれ異なっている。
詳細はここでは避けるが、いずれにせよそれぞれの三角点の役割りは極めて重要なことはいうまでもない。

かって皆が習った「地理」の授業でこの三角点のことが触れられていたのかどうか、今となってはわからないし、そもそも記憶がない。が、今のネットを要約すればこうだ。
『三角測量を行う時に地表に埋定された基準点のことを三角点、経度・緯度の基準になるのが「三角点標石」、高さの基準になるのが「水準点標石」』となる。因みに天保山のは二等三角点となる。皆に踏まれてしまっているので方位刻印までは確認出来ない。

そういえば、こんな役割をもっている三角点を街中でもよく見かける。谷町四丁目の合同庁舎の前面道路にもこの三角点が皆の目につくところに設置してあるように・・・。

 話を戻す。WEB地図上の三角点を追跡してたどりついたのが大阪港、築港にある天保山の三角点である。いわずと知れた、(知らない人は知らないか(笑))、二等三角点を持つ日本一の低い山である。
右クリックすると標高4,5メートルとなっていた。現地の表示では4.53メートルの山岳。

 地図だけでは物足りなくなり、休日を利用してこの山の登山をすることにした。流石に日本一低い山ということもあって、なかなかその三角点にたどりつけなかった。高いからではない、低いからこそただりつきにくかったということである。どうやら気が付かないうちにやり過ごして通過していたらしい。

山頂より先に案内看板が目に止まって(目に止まるように案内板が設置してあると言ったほうが正しい。)、すぐ引き返したところが天保山であった。登頂時間は麓から約30秒のところであった。隣接する海遊館の大展覧車からでも絶対目につかない山であり、山の形はなく、平地と言えるような山であるが故に意識をしないと認識出来ない山なのである。

 この天保山、山のなりたち、もとの標高から下がった理由、一旦、地図上から山名が消え復活した所以、日本一低い山からその席を他県の山に譲り、その後しぶとく返り咲いた経緯等々調べれば調べるほどに摩訶不思議な経歴の持ち主ではある。

 興味のある方はネットで検索するのもよろしいかと思うし、海遊館に行かれた時の時間かせぎに(無駄な時間を費やす覚悟で)足を延ばされたらと思う。

ともかく私が登山した日も他に数人はいらしたが、もっと喧伝してあげればよいのにと思う。



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