Hirakata turezure 四季のなにわ

あるとき、ときどき、いろんな思いをふっと向ける事柄があります。

めでたいひげがついている「大」の字

2014年12月29日 | 日記
めでたいひげ 七五三がついている「大」の字


 平成26年12月12日、京都 清水寺で森清範(もりせいはん)貫主の筆から流れるように書き出された今年の世相を表す漢字は私が予想していた「賞」でも「雪」でもなく、「税」であった。
 さもありなん、今年を振り返れば至極当然、消費マインドを凍結させ、自動車の販売を落ち込ませた消費税に関連する漢字なのである。

さて、動画の漢字について触れてみたい。話は長くなるが、がまん。


 真田幸村が登場した「大阪夏の陣」の後、摂津、中川家の家臣から商人にトラバーユした武士がいた。
その武士の子孫が下村 三郎兵衛 兼誠(しもむらさぶろうべい かねやす?かねまさ?)である。

 話は続く、その子の中に頭が大きく、耳たぶが垂れ下がっていた風貌で、人情に厚く、商売を成功させ、のちの「福助人形伝説」の一人として伝えられるようになった下村 彦衛門 正啓(しもむら ひこえもん まさひろ?、今でいうひこにゃん)がいた。

 由緒書きによれば、この人はこの安居神社に大変ゆかりのある人だったようで、安居神社を敬い、崇拝し、土地も寄進している。のちのちこの神社は大丸天神と言われるに至ったとある。

 この彦衛門が京都伏見に呉服屋「大文字屋」を開業、西暦1717年であった。のちに「だ・い・ま・る」のシンボルマークにつながるのである。
動画は梅田にある大丸入口で偶然と見かけたもの。銅板に打ち込まれて燦然と輝くシンボルマークが目にとまり人目も気にせずに撮影したものである。

私も知らなかったが、この「大」の字の起筆部と とめ(収筆)部にめでたい 七、五、三にちなんだ髭がくっついているそうである。動画を止めてみればなるほど付いている。


以上、字にまつわる話で今年のブログを締めくくる。来年はどうか明るい世相を反映する漢字が出ることを願ってやまない。