忘れてしまいたいような、痛ましい大災害、事件が夏以降相次いだ。そんな気持ちの中のもやもやを吹き飛ばすニュースがやっと、やっと入ってきた。
錦織圭選手の全米オープン準優勝、マレーシア・オープン、楽天オープンでの連続優勝のニュース。
次いで、静止気象衛星「ひまわり8号」を搭載したH-IIAロケット25号機の打ち上げ成功のニュース。さらには赤崎勇氏 天野浩氏 中村修二氏のノーベル物理学賞の受賞の超ビックなニュースである。
そしてダメ押しかのごとく今宵10月8日は皆既月食の天体ショーとなってくれた。
ニュースで何度も繰り返された青色発光ダイオードの青色の印象が残ってしまったが、皆既月食での月の色は赤銅色で、青色の美しさとは全く異なった輝きとなった。皆既月食は短期間で繰り返される現象ではあるが今回はなにやら今までのものとは異なる印象の皆既月食と感じたのは私だけではあるまい。
「月がとっても青いから遠回りして帰ろ」という歌詞の一節をどこかで見た。そんな気持ちにさせるようなムーンライトセレナーデの今宵である。
やっぱり天体ショーはスケールが大きくていい、
特に上を見上げるのがいいと思う、下を向くような小さい出来事は何故か吹っ飛ぶ力がある。