京阪電車 交野線 トーマス
物語1)
昨年、長崎グラバー亭に行く機会があった。
事前にWikipediaで情報収集していたがスコットランド出身のトーマス・ブレーク・グラバーが長崎で居住していた建物である。
幕末、商社マンとして武器輸入、造船ドック、石炭採掘、人気番組「まっさん」ではないが、国産ビール育ての親とあった。
近代化に貢献した人物に相違はなさそうであるが、興味深いのは、わが国の鉄道開通の7年も前(1865年元治2年)に長崎大浦海岸に蒸気機関車を試走させていたことである。
物語2)
昨年12月20日からいつものとおり機関車を擬人化したイラストをフルラッピングした電車が京阪電車交野線を走っている。幼い子供がいれば大抵、歓声をあげている。朝早くから交野線を利用して遠方まで通勤している女子職員がおり、このイラストが描かれるようになったいきさつをご存じなのか聞いてみようかと思ったが、気の毒にも思い、控えて京阪HPを閲覧。同線ではかなり以前からこのイラストを描きこんだ編成車両を運行しているようである。ラッピングされたイラストはご存知「汽車のえほん・きかんしゃトーマス」の主人公達である。
物語3)
毎朝の通勤で、タイミングが合えば枚方市駅の本線隣りホームに滑り込む交野線のこのラッピング電車に出会えることになる。
勿論のこと、トーマス以外はどれがヘンリーでどれがゴードンで、ジェームス、エミリー、ヒロ、パーシーもわからない。
いつもこの電車と遭遇するたびに、名前も、機関車も連想できる長崎グラバー亭の主人、トーマス・ブレーク・グラバーを思い出している。そういえば名前も同じトーマスである。