打倒!低周波音被害~まけないぞぉ~

振動公害から低周波音被害へ!世間の理解と拷問の日々からの救済を求め愛猫と彷徨う日々の記録

低周波音が私を苦しめる≪第2回≫〈音〉が見えたらいいのに

2007-11-05 | 津木とねこ
―〈音〉=低周波音は目に見えません。人に被害を伝えるのも、発生源との交渉も、大変な苦労なのです。―

低周波音とは聞こえにくいか聞こえない低い周波数の空気振動〈音〉であり、人の声などより貫通力があり、遮音が難しいそうです(詳しい説明は次回に)。
地震・火山噴火・雷なども、高い値の低周波音を発しているといいます。そしてそれは、天変地異や生命への危険信号を生物の本能に知らせているのではないか、とのこと。天変地異と同じ危険信号が、隣の工場の稼動とともに発せられている!考えたくもありません。でも、工場の稼動とともに襲ってくる心身への圧迫感は、ただならぬものがあります。まるで大きな地震の地鳴りにあった時のように。
私がどんなに低周波音が苦しいといっても〈音〉は見えません。そして〈音〉の感じかたはとても個人差がとてもあります。線路脇で毎日熟睡している人もいれば、海のそばの民宿でまんじりともせず朝を迎える人もいるそうです。風鈴の音を風流と感じる人も、うるさく感じる人もいます。子供の泣き声を愛らしく感じる人も、イラつく人もいます。これらはみな騒音です。大概は慣れ、気が付かないときさえあります。
しかし低周波音は慣れることがありません。一度聞こえ始めたら日々過敏に体が反応してしまいます。ある程度の低周波音があるだけで不快な音圧を感じ頭が締め付けられ、頭痛がしてきます。そんな時の頭痛には薬が効きません。体を強張らせて発生源が止るのを待つか、その場から逃げ出すしかありません。しかし発生源が固定され、長時間、ましてや24時間365聞こえてくるとしたら……、自宅での生活をあきらめるしかありません。24時間365日というのは決して大げさではありません。24時間営業の店舗や工場、夜中に動く環境省推進のエコキュート、車の絶えない幹線道路、等々。
さらに発生源の音圧や周波数にもよりますが、低周波音に気づき不快に、つらく感じるまでには潜伏期間があります。同じ家で同じ低周波音に曝されていても、他の家族は何も感じず、数年経って感じ始めたりします。我が家も私一人で「ひどい、つらい、苦しい。」と騒いでいた時期がありました。
常々〈音〉が見えたらどんなにいいだろうと思います。そうしたら、「私はこの〈音〉が苦しい。」とはっきり伝えられるのに。私の苦しみを表す言葉が、行政にも世間にもありません。苦しみを家族に、発生源者に伝えるのに、延々低周波音とはかれこれ、私はどう苦しいしかじか―なかなか伝わらず、聞いてさえもらえません。病院に行き受付で「隣の工場の振動が原因の低周波音で具合が悪くて……」「イヤならやめてもらえばいいじゃないですか。」「やめて???」
―話が噛合わない。そう、看護師でさえ低周波治療器と勘違いしているのです。さらには診療科目ごとに検査に回され、検査結果は「異常なし」。こんなに具合が悪く、つらく、苦しいのに病名さえ付きません。
ところが、私のこの説明に苦しむ苦しみに名前がありました。「低周波音症候群」です。
『週刊金曜日』暮らしコラム(2007年9月14日№.670号)津木とねこ
   編集部03-3221-8521(禁無断転載)

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