皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
怖いですね。昨日の午前十時半頃、宜野湾市の普天間飛行場に隣接する普天間第二小学校の運動場に米軍のヘリコプターの窓枠(金属製、重さ7.7kg)が落下するという事故が発生しました。その時間、体育の授業を受けている生徒がいたそうで、大事に至らなくて良かったですね。米軍はもっと気を引き締めていただかないと困りますね。では、本題へ。
最近、イギリスでビッグデータを調べた研究が発表されました。
1年間にのべ4500万人の電子カルテデータによる解析結果です。
抗菌薬を処方した全英医師を、その処方頻度順で4つのグループに分け、その受け持ち患者さんにおける感染症の頻度を調べたものです。
抗菌薬の処方が少ない診療所の受診患者で実際に「重篤」な感染症が起きているのかをみています。
結論からいいますと、ほとんどの重篤な感染症の頻度は、抗菌薬の処方が少なくても増えていませんでした。
抗菌薬の処方が少ない医師でわずかに増えていたのは、肺炎と扁桃周囲膿瘍(扁桃腺の周りに膿ができる感染症であり、治療として耳鼻科での排膿処置を必要とするもの)のみでした。
髄膜炎、脳膿瘍、乳様突起炎(耳の後ろに膿ができる感染症)、膿胸(胸郭内で肺の外側に膿ができる感染症)、レミエール症候群(頸の静脈にから始まる肺にまで及ぶ血流感染症)などは増えていませんでした。
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