皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
毎年、京都の清水寺で行われます今年の漢字。今年は「北」に決まりました。色々思い浮かべられるのもありますが、ある相撲解説者が言ってました。今回の暴行事件の根にある、白鵬と貴ノ花親方の確執がひどくなったのは、北の海前理事長が亡くなってからだとか。どうなっていくのでしょうか、気になりますが、しかしマスコミは他の話題もお願いしたいですね。では、本題へ。
抗菌薬全体の約4分の3は外来診療で使用されています。
毎日大量の抗菌薬が外来診療で処方されているのです。
そのうちの多くが、急性上気道感染症で使われています。
急性上気道感染症には、咽頭炎、気管支炎、中耳炎、副鼻腔炎などがあります。
急性上気道感染症の原因病原体のほとんどはウイルスですが、ときどき細菌が原因のときがあります。
ウイルスが原因であれば当然、抗菌薬は効きません。
それでもウイルス性は自然に治ります。
しかしながら、実は細菌性であったとしても、自然に治ることが多いのです。
多くの患者さんや医師が急性上気道炎で抗菌薬を服用する(処方する)のは、この急性上気道炎の症状がもしかしたら肺炎や髄膜炎の初期症状であるかもしれない、という可能性を考えているからです。
現場の医師にとっては、薬剤耐性の問題は重要と理解はしているものの、目の前にいる発熱患者がもしかしたら肺炎や髄膜炎かもしれないという不確実性の中の不安感から、抗菌薬の使用に向かわせているのです。
実家のシーサー
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