総合診療医からの健康アドバイス

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ゼロ次予防とは? 後編

2024-05-31 11:01:09 | 医療情報
 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 
 今日も沖縄は梅雨空。予想最高気温は29度です。気象台から低温に関する情報が出ました。来週の月曜日頃から数日の間、平年より気温が下がり、かなり寒くなるようです。梅雨前線の南下によって北寄りの風が吹くため、だそうです。どのくらい下がるのか、天気予報をチェックしないとです。まあ電気代が上がるので、クーラーを使わなくて済むのならその方がいいです。では、本題へ。
 
 

 病気になった人たち、あるいは病気になるリスクの高い人たちだけを対象に予防医療の介入を行う方法を高リスクアプローチと呼ぶ。

 

 一方、健康とされている人たちも含めて全ての人々がデフォルトとして生活習慣を改善する方法をポピュレーションアプローチという。

 

 実は、集団全体に対する効果としては、高リスクアプローチよりもポピュレーションアプローチのほうが効果の高いことがわかっている。

 

 予防医療の用語に1次予防や2次予防がある。

 

 1次予防は、症状がない人に対して予防的介入を行うもので、高血圧に対する血圧コントロールなどが当たる。

 

 2次予防は、脳梗塞や心筋梗塞などの症状が1度は出た人に対してその次のイベントが出ることを予防するために薬を飲んだりすることなどが当たる。

 

 ポピュレーションアプローチによる予防医療は1次よりもベースに来るものなので私はゼロ次予防と呼んでいる。

 

 血圧が高い人はもちろん高くない人も含めてみんなで塩分摂取量を減らす工夫が必要。

 

 それをデフォルトとするのがゼロ次予防なのだ。

 

 

 

 沖縄本島中部、うるま市周辺の風景です。

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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