お盆の雑感

先日、営業中に
営業車の中でかけていたラジオから
「ザ・フー」の「サマータイム・ブルース」
が流れてきました。
思わずハザードをつけ路肩に車をつけて
ラジオのボリュームをあげて聞き入ってしまいました。

僕は学生の頃、
世の中のヒットチャートには、ほとんど背を向けて
「ザ・フー」や「ドアーズ」や「ストーンズ」など
昔のバンドのド定番の曲ばかり聞いていました。

そんなものだから
今になって偶然かけていたラジオのせいで
一気に学生時代のあれやこれやが去来して
なんともいえない気持ちになりました。
でも、悪い気分じゃなかった。
むしろ、嬉しく、ちょっと苦いようで
それでいて後味はすがすがしい、
そんな感じでした。

折も折、
今週、お盆休みということで
田舎に帰り、盆迎えをして故人を偲ぶにあたり
先日の営業車の中で僕が感じたような気持ちに
どこか近いような感覚があるなあと思っていました。

なにかをきっかけにして
よみがえる「おもい」というものが
僕たちの生きる世界には、たくさんあるっていうわけですね。

願わくば
そこに一抹の「せつなさ」や「苦しさ」があったとて
最後の最後に、ある種の「すがすがしさ」があったなら
すごく前向きになれそうですよね。

なーんてことを
帰省先から奈良へ帰る電車の中で
つらつらと考えてしまいました。