10月31日、我がお宮で行われた「ヤシロックat八咫烏神社」は #寺ロック実行委員会 様の主催で、YouTubeライブ配信型の無観客ながら盛会の内に幕を閉じました。
当社は今まで「神社で演奏される音楽はすべからく『奉納』である」と思い、今もそう思っているのですが、このコロナ禍の中、一神職としていろいろと思うところもあってガチガチの脳味噌を少し柔らかくしてもいいのでは…と思い至りました。
これまで尻込みしていたのは「演者が神様に背を向けていること」。それは奉納として正しい姿勢ではないのではないか。これが気になって同様の演奏奉納の打診を小難しいことを言って断っていました。
しかし、事にあたっては事前に奉告祭を執り行い、奉納の目的を明らかにし、以って御神威の発揚を期しており、あとは神人共食ならぬ「神人共楽」として、神様と視聴者が相愉しむことが出来れば良いのではないか、という事で今回はGOサインを出させていただきました。
で、結果。とりあえず「これはイイな」と思いました。直感に従って良かった。
近隣の皆様や偶然お参りになった参拝者の皆様には充分な広報もせぬまま驚かせてしまい、たいへん失礼いたしました。
奉納演奏の関係者の皆様、この度は誠に有難うございました。これを機会に定期的な行事に育ったら面白いですね。
なお、奉告祭の祝詞の中では以下のような内容が綴られています。これが今回の行事の本義となると思いますので、少し現代的に修正して紹介させていただきます。
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この神社は、古事記に神倭伊波禮毗古命(神武天皇)の御前を導き給うと戴かれた神、その御名を八咫烏大神と称え、その御導きの御神徳を求める人々があちこちからお参りになる神様ですが、その中に、この度、大阪のバンドグループ・夜狂座と宇陀市のバンドグループ・サードアイは、このコロナ禍の中で世の人々が(罹患していない人まで)気持ちが落ち込んだり、行き過ぎた自粛の行動で、自ら病める人のようになっていることを憂い嘆いて、寺ロック実行委員会の人々と相談して、それぞれの音楽の音魂をもって一時の間でもコロナの禍事を祓い、人の心に纏わり付くコロナ禍の穢れを鎮めようと思い、その思いをネット配信を通じて多くの人々に伝えたいと企画しました。
(以下略)