八咫烏神社 ときどき社務の備忘録

旧大和國宇陀郡伊那佐村鎮座・八咫烏神社から発信。
のんびり更新です。最新情報はSNSをご覧ください。

「農山村まるごと収穫体験&ウォーク」

2008年10月21日 | つれづれ
誰に頼まれたというわけではないのですが
ちょっと地元のイベントのPRをさせていただきます。

来る11月9日(日)宇陀市にて
「農山村まるごと収穫体験&ウォーク」が開催されます。
このイベントは宇陀市の農村風景をのぞみながら
道筋の各ポイントで
収穫体験や歴史観光などができるというもので
奈良県や宇陀市が実行委員会に名を連ねる
自由参加系イベントです。

集合は、宇陀市役所に午前9時~10時までで随時出発。
参加費は、無料。
(ただし収穫体験等に参加の場合は有料だそうです)
受付は、集合場所(宇陀市役所)にて当日受付です。
↓詳しくはこちらをご覧ください!!↓
http://www.pref.nara.jp/kochi
または(↓チラシのPDF)
http://www.pref.nara.jp/secure/6008/udakaisai.pdf

※たいへん恐れ入りますが
 このブログ宛てにお問い合わせをいただきましても
 何かとご返答いたしかねますこと、
 悪しからずご了承くださいませ。

ちなみに
このイベントの道筋に我がお宮、
八咫烏神社も組み込まれております。

ぜひ、季節の風を感じながら
宇陀の里の散策をお楽しみくださいませ。



ムラの鎮守の「奉仕」

2008年10月20日 | 奉務メモ
我がお宮も
年に一度の大祭が近いということもあり
かねてからの予定通り
昨日はムラの神社関係者が集い
境内の草刈りなどをしていただく
「奉仕」が行われました。

朝八時から丸一日かけて
よってたかって境内をキレイにするわけですが。
予想していた以上に、めちゃめちゃ美しくなりました。

あるムラのひとは
「ムラの神さんのことやさかいに…」
と、おっしゃって
いつも元気に仕事をしてくれています。
もちろん、そのひとに限らず、
皆さん方が同じ気持ちで参加してくださっている様子。

…ありがたいなあ。

しかし、奉仕に来てくださる皆さん方、
人生の大先輩方ばかりなのですが
みんな、お達者です。

僕は午後から、よそでお祭があったので
午前中のみの参加でしたが、ヘトヘトになりました。

若い時は「年とる前に死にたいぜ」なんて
いきがっていた時期もあった僕ですが
近頃は「死ぬまで元気なオジイになりたい」
と思う今日この頃です。

八つの塚

2008年10月04日 | ご由緒探訪
近ごろ、仕事の関係で
奈良県各地域の人々が自ら
「いっぺん自分たちの地元を見なおしてようや」
と、いろいろと頑張っておられる事例を
いくつか目の当たりにして、
僕はムラの構成員として
またムラの鎮守の代表として
なにかできることはないのだろうか、と
思いあぐねていました。

そんな、ある日。
我がムラにもちょっとした動きがありました。

八咫烏神社は高塚・池上・比布の
三ヵ大字からなるのですが
その宮元である高塚地域に昔からあったにもかかわらず
長らくほったらかしだった「塚」を
きれいに整備・保存していこうという機運が高まり
高塚のムラの有志が寄り合って
先日から道をつくったり杭で看板をたてたり
度々奉仕をしていました。

僕はといえば、これら寄り合いには
参加できたりできなかったりだったのですが
とても意義深い事だなあと思い
また
同じような時に同じような想いを
感じてはる人がいたんだなあと
とても嬉しくなりました。

ところで
高塚の「塚」の由緒は、実は詳らかでありません。
ムラの塚は全部で七つあり、
そのほとんどが早くから盗掘されているようですが
中には近年の発掘調査で
弥生時代中後期の溝や穴などの農耕あとや、
須恵器やガラス玉、木製農具などが出土した例もあるそうです。
それぞれに「弓張塚」「山伏塚」など
味わい深い呼称があって興味が尽きません。
また
口伝によると
八咫烏神社の本殿がまつられている小さな山も
昔「たけつの塚」と呼ばれていたという話もあって
これを合わせると高塚の「塚」は合計八つ。

「八」っていう数字、
なんだか偶然だと思えないのは、勘ぐりすぎでしょうか。