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パウル・クレー展に行ってきました♪

2006-03-09 | 芸術鑑賞

昨日、大丸梅田店(大阪)のミュージアムで開催されている
「パウル・クレー展」に行ってきました。
スイスの画家(1879年~1940年)であるクレーの絵画は
「点を描くこと」(To Draw)と「色を塗る」こと(To Paint)をテーマに
描かれています。
特に北アフリカのチュニジアへの旅行を機に、色彩に目覚め、
それからの作風には、その色合いのハーモニーがとてもきれいに描かれ
見事でした。

展示場に入ってすぐの所に、クレーの言葉、
「芸術とは目に見える物の再現ではなく、見えないものを見えるようにすることである」
と記されていましたが、とても心に響きました。
絵画でも音楽でも、また文学でも、人の心や魂のゆらぎ、神の存在、
目には見えないものを表現しているのだと改めて感じさせてもらいました。
私は、美術館でいい絵を見ると、心が満たされることが多々あります。
それは、その絵を通して、普段見えていないものを、見せて頂いているからなのでしょう。


上 Animals meet 下 Pyramid


展示場を出たところに、クレーの絵はがきや本などが売られていました。
いつも絵を鑑賞したら、その記念にと絵はがきを買うのが
私の1つの楽しみでもあります。
昨日は絵はがきでは物足りず、
「クレーの天使」という本を買いました。
クレーが描く天使がとても可愛くて、思わずほほえんでしまいそうなんです。
いろいろな表情を持った天使が描かれ、
それにピッタリの詩が谷川俊太郎さんによって書かれています。
その詩がまた、とても良くて・・
何度もなんども読み返し、ページをめくったほどです。

してはいけないことをして
しなければいけないことをして
したいこともすこしはした
(だろうか)

ちじょうにさく
すべてのはなのなまえをおぼえても
うみにおよぐ
すべてのさかなをとらえても
うまれたかったこどもはなきやまない

せかいはたべきれないごちそう

かなしみすらいきるよろこびだと
あったこともないてんしはいう
おこったように

谷川俊太郎作

一番心に残った詩です。
「せかいはたべきれない ごちそう」
そうなのかもしれません。
生まれてきたこと、今も生きていること、これからも生きることを
心から感謝したい、たとえ辛いことがあっても・・。

クレーの天使

講談社

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (カズ)
2006-03-09 21:33:04
こんばんは!

今日の記事は神妙な気持ちになりましたよ。

「かなしみすらいきるよろこび」なんだ・・・。

他の行の言葉、ひとつひとつ、ものすごい哲学を感じる。
返信する
Unknown (lysander)
2006-03-10 00:57:25
はじめまして

私は東京展を観に行きました。

TBさせてください。
返信する
カズさんへ (まりっぺ)
2006-03-10 08:24:02
カズさん、おはようございます。

私もすごく心に響きました。

クレーも谷川俊太郎も

このたび、初めて触れた画家・作家ですが

今、私の求めている何かを

満たしてくれているみたい・・。
返信する
lysanderさんへ (まりっぺ)
2006-03-10 08:26:30
lysanderさん、はじめまして!



そしてコメント&トラックバック、ありがとうございます。

クレーという画家は、名前は聞いたことがあったのですが、

今回初めて鑑賞しました。

とても心に響いてくるものがありました。

クレー展に行って、本当に良かった!です。
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