99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方光文社このアイテムの詳細を見る |
この本は題名に興味を覚えて、購入しました。
著者が科学作家なので、内容は実に科学的です。
(・・と言っても全くの文系の私でも、理解できる内容になっています。)
地動説を唱えたガリレオからはじまり、
相対性理論を唱えたアインシュタインの理論およびその時代背景を例に
その時代において、世の中で常識とされている事象は
すべて仮説であるということを科学的に分析しています。
そしてその時正しいと認められ、信じられていたことも
ある時を境に、正しくない、間違いであったということがわかることもあり、
またその逆もあること。
なにひとつ100%正しく立証されているものはないのだということです。
つまり今現在、正しいとされている常識や価値観は
必ずしも普遍的なものではなく
次の時代においてはタブーとされる場合もあり、
一方今、間違っているとされていることが、
これから近い将来、正しいことだということにもなりかねないということです。
それは天動説が常識とされた時代に生きたガリレオは理解されず
むしろ変人扱いされていましたが、
現代においては地動説こそが真理であり、
ガリレオ説は正しかったということは
周知のことであることも例のひとつにあげられると思います。
もっとわかりやすく言えば、
女性の美人の条件というもの、それは変化していると思います。
昔、平安時代などでは一重まぶたの切れ長で
ふっくらとふくよかな女性が美人の条件だったと思います。
でも現代は違いますよね。
くっきり二重まぶたで、スレンダーな女性が美人の条件!
このように私達はそれぞれが信じる価値観やいろいろな仮説をもとに
普段なにげなく物事を選択したり、行動したりしている訳です。
それは時にはなんの根拠もなく信じ込まされていることであったり、
マスコミという媒体を通しての偏った情報であったり、
社会の流れや流行的思考というのもあるのかもしれません。
著者はそれらを鵜呑みにすることなく、
自分の頭で判断し、考え、「それって本当にそうなの?」と
疑問に思うことが大切だと述べています。
そして、未だ研究途中で解明されていな科学的な事柄を
いかにも立証されたかのように断定的に公表すべきではなく、
いまだわからないことはわからないと、
そして研究途中、開発中ということをはっきりと情報開示する勇気が重要だとも。
また人と話していてどうも話がかみ合わない、
通じないという経験をされた人って案外多いのではないかと思います。
私もそういう経験がいっぱいあるのですが、
その時、自分の表現不足なのか、それとも自分の価値観が変なのか
いろいろ考え込んでしまうことがありました。
でも、それは人それぞれの生きてきた環境や状況、
そして信じている仮説というもののバックボーンが違うから。
つまりお互いに違う段階やレベルで話し合っている可能性があるのです。
なので相手の話から相手の信じている仮説というものは何なのかを
察すること、理解しようとすることは重要です。
何事も思い込みで判断せず、断片的に物事をみるのではなく
多角的な方向性から物事を正しくみられるように
頭を柔軟にしていきたいと思いました。
昔、部活で高校一年まで、うさぎ跳びをやらされました。うちの部の先生は、ほとんど練習には顔を出さずでしたから、練習内容は僕らが考えてました。近くの社会人チーム、OBの在学している大学チームなどの練習見学によく行ったもんです。そこで、うさぎ跳びが足によくない、水分はどんどん取りなさいと聞いて、目から鱗・・・だった思い出があります。
おかしなことって、いっぱいあるような気がしますね。
そうそう、ウサギ飛び、この頃はしませんよね。
それに水分も十分に取らなくては!
私が中高時代、運動部の人は炭酸水を飲んではいけない・・という規則がありました。
なぜ??
健康番組も、伝えていることが二転三転することがこの頃多いような気がします。
あまり鵜呑みにしてはダメですね。
この手の内容には、すっごく興味があります・・
朝は時間がなかったので、帰ってからゆっくりと拝見したかったのです。
自分の考え方とかも、色々な出合いによって変わってきたりしますよね・・
常に頭を柔らかくして物事をみるようにしたいものですね。
素敵な本を紹介して下さって、ありがとう。
うわぁーコメントをたくさん頂いて、
そして記事を丁寧に読んで下さってありがとう!
なかなか興味深い本でした。
私はすぐいろいろな事柄に影響されやすいので、
しっかり自分を持たなければ・・と思いました。