よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

星見娘で電視観望46(いっかくじゅう座 C46ハッブルの変光星雲)

2023-11-20 05:00:00 | SeestarC天体
いっかくじゅう座 C46/NGC2261ハッブルの変光星雲
画像①LPフィルター使用、Astapによる画像処理、トリミング有

NGC2261は、反射星雲、恒星の光を反射して見えている。名のとおり、星雲を照らす恒星の明るさが変化するため、星雲の明るさも変化する。ハッブルの指導のもと、パロマー山の口径約5mのヘール望遠鏡のファーストライトに選ばれた天体で、ハッブルの名前がついたようだ。

春に観望した時にはカスリもせず、ブログネタまでもいかなかった天体。スカイサファリを見ていて、クリスマスツリー星団の側に発見し早速導入。ライブスタック20秒、いきなり見えました。見えた瞬間、「えっ!いきなり見えた。Seestar凄いわ!こんなに簡単に見ていいの~」の一言。
なお、うっかりアノテーションの結果も一緒に保存してしまったので(画像②)、天体だけの画像は、Astapを使って画像処理した(画像①)。

ところで、エドウィン・ハッブルは、近代を代表する天文学者で系外銀河からの光のほとんとがドップラー効果により赤方偏移することを発見。この宇宙が膨張していることの発見へとつながった。そして宇宙論の基礎をつくった人。HST(ハッブル宇宙望遠鏡)にも名を残している。
*ドップラー効果・赤方偏移・・・近づく救急車のサイレンは高く、遠ざかるときは低く聞こえる。これは近づく遠ざかるで音の周波数が変わって観測されるため。これを銀河からの光にあてはめると近づく銀河からの光は青の方へ、遠ざかる銀河からの光は赤の方へずれる。この赤へのズレを赤方偏移という。ほとんどの銀河からの光が赤方偏移することから、この宇宙が膨張していることがわかった。

画像②LPフィルター使用、25分間のライブスタック、Seestarアプリによるアノテーション、トリミング有。

いつもは初めだけ使ってあとは放置のタブレット、アプリのバージョンアップもあったので、珍しくiPhone7と両方使ってみた。最近、観望天体をスマホ画面をピンチアウトで拡大して見ることが多いので両方最大に拡大してみた(画像③)。iPhone7の勝ち。結果違いすぎる。でも色合はタブレット?

画像③右M10Plusタブレット、左iPhone7(2つともピンチアウトで拡大)

画像④いつものSeestarアプリによるアノテーション画面のスクショ

画像⑤スカイサファリによる観望位置(オリオン座のベテルギウスのすぐ近く)


参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン

7)【新時代のスマート望遠鏡】Seestar S50レビュー | 天リフOriginal

8)いっかくじゅう座 - Wikipedia

9)NGC 2261 - Wikipedia

10)ドップラー効果 - Wikipedia

11)赤方偏移 - Wikipedia

2023年11月15日午後11時半過ぎ
ベランダ プチ・リモート観測所
いっかくじゅう座 C46/NGC2261(ハッブルの変光星雲)
Seestar S50+iPhone7、10秒露出25分のライブスタック撮影
Astapで、Fitsファイルをプレートソルブ、自動階調処理High、自動色修正、Jpeg保存(画像①)
「写真」アプリで、トリミング等