よしべや自然博物館

電視観望3年目に入りました。
相変わらず、通信販売とSNS頼りに頑張ってます。
天文未熟者の悪戦苦闘の記録。

電視観望で記録5015(M87/Virgo A周辺 with FMA135)

2025-03-08 01:00:00 | M天体
おとめ座(Vir/Virgo/ヴァルゴ)
M87/Virgo A/おとめ座A周辺
(マルカリアン・チェーン~M87~M58)

春の銀河がまつりの為のFMA135による広角観望第3弾

機材
主鏡 FMA135+UVIRCut+ASI585MC
ガイド SV165+UVIRcut+ASI120MM
架台他 SA-GTi、ASIAIR Plus、iPhoneSE3

画像イ、2/23、60秒露出60分のライブスタック

(スタックされたFitsファイルをSiriLで画像処理、写真アプリで調整)
M87/NGC4486は距離5500万光年の楕円銀河。SeestarではVirgoGalaxy(おとめ座銀河)と表記される。中心部には太陽質量の57億倍のブラックホールを持つと言われており、その巨大な質量で、おとめ座銀河団の銀河に強い重力を及ぼしている。事象の地平線望遠鏡(Event Horizon Telescope; EHT)で、初めて中心のブラックホールが撮影された。またブラックホールに起因する強い電波源Virgo A(おとめ座A)に一致する天体でもある。

昨年はSeestarS50でおとめ座のメシエ天体をやっつけ全撮りで、今年はセレクトして、じっくり見ようかと、広角で3枚撮ってみました。今回で選ぶとしたら、バタフライ銀河とM87でしょうか。M87の宇宙ジェットを写す腕はありませんが(^^;まぐれこないかな。頑張ります。しかし、良い夜空がほしい今日この頃。

*宇宙ジェットとは、
宇宙ジェット(うちゅうジェット、astrophysical jet)とは、重力天体を中心として細く絞られたプラズマガスなどが一方向又は双方向に噴出する現象をいう。
~Wikipediaより引用

画像ロ、SiriLのアノテーション(M天体のみ)
マルカリアン・チェーンはM84、M86からはじまる左下がりの連なり。

画像ハ、SiriLのアノテーション(制限なし)
無数の銀河が・・・(^^;
画像ニ.観望位置



電視観望の記録5014(M100・M99からマルカリアン・チェーンまで)

2025-03-06 01:00:00 | M天体
かみのけ座とおとめ座の境界あたり

春の銀河まつりに向けての広角観望第2弾
FMA135+ASI585MC(写野約4.7°×2.7°)にて

画像イ、画像ホを右90°回転、トリミング・調整あり
右上にM100、左中央上M99、下の方にマルカリアン・チェーン
かみのけ座とおとめ座の境目あたり、百聞は一見にしかずとはよくいったもので、電視観望で見てみると、こんな感じなんだとの思いが湧いてきました。
口径3cmのFMA135でもM99、M100の渦巻きはわかるので、この2つは130PDS+ASI715MCで大きく写したいと思いました(既にSeestarS50では、この後M99を撮っているので明日のブログで)。
マルカリアン・チェーンは、Evoguide50EDⅡ+ASI585MC(写野約2.6°×1.5°)を使うとちょうどぐらいのようです。
今期の目標にしたいと思います。
画像ロ、導入位置(マルカリアン・チェーンを手書き)

画像ハ、縮小

画像ニ、さらに縮小

画像ホ、2/24、60秒露出30分のライブスタック、撮ってだし

画像へ、アノテーション









電視観望の記録5013(おとめ座M58周辺 with FMA135)

2025-03-05 01:00:00 | M天体
おとめ座(Vir/Virgo/ヴァルゴ)
M58周辺(写野約4.7°×2.7°)

春の銀河まつりの前に、FMA135+ASI585MCでおとめ座の広角観望です。

画像イ、M58は中央やや右
他に、M59、M60、M89、M90など
(画面ホを右90°回転、少し周辺トリミング、写真アプリで調整)
昨年は、ほぼSeestarS50での観望(記録2024年(おとめ座 まとめ))だったので、今年は別の機材で撮りたと思い。下調べも兼ねています。
画像イで目につくのは、M58の上の方に目立つM90。M58の右斜め下のハート型(NGC4567+NGC4568バタフライ銀河、参考星見娘4083)。これは130PDS+ASI715MCで撮りたいものです。
というか。既にハートは撮っています。空に恵まれずNGですが(^^;

(gain300、30秒露出12分のライブスタック。なお、この直前にgain35で50分回したが、こちらの方がまだましだった;^^)また頑張ります。

画像ロ、導入画面広域
(マルカリアン・チェーンを手書きで書き足し)
写した場所はマルカリアン・チェーンのやや下(南)で左(東)より
画像ハ、拡大

画像ニ、さらに拡大

画像ホ、2/25、60秒露出36分のライブスタック、撮ってだし

画像へ、アノテーション

画像ト、ライブ画面

マルカリアン・チェーンの上(北)に続きます。









電視観望の記録5011(ソンブレロ銀河 with 130PDS+715MC)

2025-03-01 01:00:00 | M天体
おとめ座(Vir/Virgo/ヴァルゴ)
M104/NGC4594 ソンブレロ銀河

機材
主鏡 130PDS+UVIRCut+ASI715MC、Fl約650mm、Gain300(H)
(換算焦点距離3100mm、画角約0.49°x0.28°)
ガイド SV165+UVIRcut+ASⅠ120MM
架台他 SA-GTi、ASIAIR Plus、iPoneSE3

画像イ、2/26、30秒露出60分のライブスタック
(ダーク・フラット・バイアス補正あり、ヒストグラム調整あり、ディザー部分トリミング)
星見娘4058より
M104は、おとめ座の楕円銀河。距離2800万光年、直径約50,000光年で質量は約8,000億太陽質量とされている(HSTの観測画像の解説)。ソンブレロ銀河の愛称で親しまれている。なお、スピィツァー宇宙望遠鏡が観測する前は、渦巻銀河とされていたとのこと。
やっと上の機材で初日が出た気分。春霞でぼやけているという噂もありますが、中央の暗黒帯も見えて満足です。(^_^)/

覚書)
130PDSのSA-GTiへの搭載テスト。ASI715MCを1日目はBIN1・Gain35(M)、2日目はBIN2・Gain35で臨む。いま一つかな(^^;ASI585MCとは違うとの感想を持つ。休憩を挿んで販売店のWebsiteなどを見て学習し直し。ASI585MCはダイナミックレンジを持ち、Gain252からノイズが大きく減る。それでいつもGain252(M)で運用。それで何とかなっていた(^^;ASI715MCはダイナミックレンジは無い。低ノイズとの記載あり。意味わからんわ。と思いながら、Gain300(H)でやってみるかと。SSDの中を調べると、間違えて撮ったGain300のフラットがあった。ダークとバイアスを急いで撮ってライブスタック開始。
*M.H・・・ASIAIRはGain設定画面で、L(Gain0)、M、Hのデフォルト選択ができる(勿論手動設定も可)。585MCは、MがGain252、HがGain450。715MCは、MがGain35、HがGain300。

覚書2)
途中経過をXに投げたら、フォローバックして頂いている『つくね』さんからリプライで、この組み合わせの画角で天体の導入が難しいことを教えて頂き、目から鱗が落ちました。Mak127+ASI585MC、130PDS+ASI715MC(2つの組合せ大体同じ画角)で、シリウスをはじめとする天体の導入をいっぱい失敗して、頭の中は『何故だろう、何故かしら。不器用で技量無いからな。なんか設定ミスしてるかも』と悩んでいて、無我夢中で色々なこと試していました。この画角で、天体導入が難しいこと。当たり前で無いこと。それがわかるとアプローチが変わってきます。つくねさん有り難うございます。m(__)m
(130PDS、SA-GTiについての別ブログも作成中。詳しくはそちらで)

画像ロ、ライブ画面(ライブスタック終了時)

画像ハ、スカイアトラス(星図)画面(終了直前)
なぜかライブ画面とM104の位置にズレが・・・
中心に写っているのに・・・

画像ニ、参考:SeestarS50によるM104(星見娘4052より)



電視観望の記録5006(M79球状星団 with Mak127)

2025-02-22 01:00:00 | M天体
うさぎ座(Lep/Lepus/レプス)
M79/NGC1904/Mel34 球状星団

機材
主鏡 Mak127+UVIRCutフィルター+ASI585MC、Gain252、Fl約1400mm
ガイド FMA135+UVIRcutフィルター+ASI715MC、Gain300、(他に極軸アライメントにも使用)、M79では使用する余裕無し。
架台他 SA-GTi、ASIAIR Plus、iPadmini6

画像イ、2/19、10秒露出15分のライブスタック、写真アプリで調整、トリミング・回転あり
星見娘5009より
『M79は距離約42000光年。銀河面から約6万光年離れたところにある。はじめ意味わからなかったが、大変珍しい球状星団ということを意味しているらしい。
というのは、球状星団のほとんどが銀河面に近いところに存在するらしく例外の部類とのこと。さらに驚くことに、M79はしし座矮小銀河生まれで、天の川銀河の重力に捕獲されて移動してきたそうだ。』とのこと。

新月も近づいてきて、Mak127の観望テスト終わろうかと迷いながら、『Mak127で球状星団見てみたい!』の一心で頑張りました(^_^)/

ガイドなし、ダーク補正なしの汚い画像ですが、口径127mmの威力(ドーズの限界0.91秒)、口径50mmのSeestarS50(ドーズの限界2.3秒)に勝ってます(画像ニ)。
精進せねばと思った一夜になりました。

*ドーズの限界とは・・・多くの人が、天体を大きく、くわしく見たいと思うのですが、焦点距離が長いほど『大きく』見えます。『くわしく』は分解能といわれるもので決まります。小さいほどくわしく見えます。分解能は望遠鏡の口径で決まり、その理想的な限界は、115.8÷口径(mm)で、これがドーズの限界(単位は秒)と呼ばれるもの。1.5秒はなれた2つの星があったとして、Mak127では2つに見えますが、Seestarでは2つの星が1つに見えることになります(初学者向けの解説;^^)。

画像ロ、ライブ画面~アノテーション・

画像ハ、導入画面広域
画像ニ、参考、SeesearS50によるM79(関連Blog14より)