よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録4055(はくちょう座 サドル周辺+1)

2024-06-08 01:00:00 | NGC天体他
はくちょう座
I、サドル周辺 Sh2-108部分、IC1318、バタフライ星雲部分
Ⅱ、網状星雲 2nd

I、Sh2-108部分
画像イ、CBPフィルター使用、3分露出18枚のスタック画像
(スマホ用ペルチェ冷却ファンで簡易冷却、-7°Cぐらい)


Sh2-108は、はくちょう座γ星サドル周辺に広がる広大なHⅡ領域、全体をとらえると蝶に見えるらしくバタフライ星雲とも呼ばれるとのこと。私の画像は蝶のカケラもないな~。はじめ左上あたりがタコに見え、最後は地獄の番犬の雰囲気。ちょっと汚いけど;^^)取りあえず撮れたので良しとしよう。

(覚書)
1年程前Starlight Terraceさんのブログで見て、私も見てみたいとずっと思っていました。やっと夢叶いました。(^_^)レベルちがうけど・・・次は流星頑張ります。(^^;

FMA135+ASI585MCで見たい天体は3つ。Mel111、M58周辺、サドル周辺前2つはPA(極軸アライメント)終わらせると、ほぼ電線地帯に入るので来年だなと諦め最後に希望を託す。
ライブスタック開始後、画面に最近見てなかった赤青黄のノイズが・・・ダークファイル合ってない?とCMOSカメラの温度を見ると約30°C。急遽、勉強中のスマホ用ペルチェ冷却ファン(AMAZON0.2諭吉)を投入。結露怖いけど・・・まあ、なんとかなりました。
(^^;
第一歩は踏み出せたので、また次頑張ります。精進あるのみ。

画像ロ、アノテーション
緑色文字部分、左からNGC6910、サドル、M29、三日月星雲、IC4996

画像ハ、Astapでアノテーション
無数の暗黒星雲あり

画像ニ、ライブ画面


Ⅱ、網状星雲(はくちょう座ループ)
目標が終わったので、何見ようかと考える。見たい物は特になし。時間もったいないと網状星雲再び。

画像ホ、CBPフィルター使用、3分露出18枚のスタック画像、トリミングあり。
画像へ、アノテーション、文字を強調

画像ト、ライブ画面

撮影情報
2024年6月5日午後9時頃から
メダカベヤ観測所
はくちょう座
主鏡 FMA135+ASI585MC+CBPフィルター
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRカットフィルター
架台 赤道儀化AZ-GTi
制御 ASIAIR Plus32G+iPad mini6
3分露出18枚のライブスタック、gainM(252)
ASIAIR本体のDSO Stacking機能でスタック後画像調整。
(ダーク、フラット、バイアス補正あり)
画像イ)
IC5070ペリカン星雲部分
画像へ)
C33(網状星雲 西/魔女のほうき)、C34(網状星雲 東)、IC1340他
写真アプリでトリミング・画像調整等

参考資料等
02) 銀河星雲マニア / SeestarマニアJUNPYのサイト
03)Constellation~StellarScenesさん『星座』へのリンク




電視観望の記録4053(へびつかい座 B72S字状暗黒星雲)

2024-05-30 22:32:00 | NGC天体他
へびつかい座 B72 S字状暗黒星雲/Snake Nebula
SeestarとFMA135+ASI585MC(以下F585と略)のダブル観望。
Seestar・ASIAIRのデータベースに登録されていない天体。
既に昨年のすごい(=悲惨)記録を基に観望予習済で、先づF585の広い画角で観望して、余裕があれば、Seestarでも・・・計画。
しかし、観望は現場で起きている。(^_^;)Seestarから導入。行き当たりばったりともチャランポランともいう。とりあえず上手くいったので無問題。(^^;

暗黒星雲とは、星間雲が背後の恒星などの光で浮かび上がった天体(星間雲:周りより高密度の星間ガスや宇宙塵が集まったもの)。有名な暗黒星雲には、B33のオリオン座馬頭星雲、三裂星雲を分ける暗黒部分(B85)などがある。有名な暗黒星雲のカタログにはバーナードカタログ(Barnard Catalog)あって、B33、B72、・・・と記号で書かれる。(記録116より転記)

画像イ、Seestar35分ライブスタック
(写真アプリでかなり調整)

画像ロ、アノテーション

画像ハ、導入画面
導入はSeestarが先でした。(^^;
予習したことを基に30分程試行錯誤、導入できず休憩。
その時に中西昭雄さんのメシエ天体の本を見て星図と文章を必死で読んでみると、ヘびつかい座44番星(=44Oph=bOph)が導入のキー。星図(SkyAtras)で探し、その周辺を調べる。5分ほどかけてたどり着いたのが画像ハ。はじめわからなかったが薄く本当に薄くSが見える。運良く44番星の直ぐ上にあった。ただ本当にこれかなと疑心暗鬼で導入。バッチリだった。
最初は、次の拡大図でNGC天体を目印にする予定だった。F585の広い画角でどちらかひっかければなんとかなると・・・(^^;予習の意味なし。
画像ニ、SkySafariの観望位置

拡大

まあ、兎に角上手くいった。Seestarでライブスタックに入った後は、ASIAIR+F585で導入。こちらはすんなり、ちょっとズレたけど;^^)
画像ホ、ASIAIR導入画面

画像へ、1分露出30分のライブスタック
(ダーク、青空フラット、バイアス補正あり、180°回転、写真アプリで調整)

画像ト、該当部分トリミング、さらなる調整あり
これで、星の配置覚えたので次回からは難しくない。
SeestarはDSO得意だから、画像ニのNGCのどちらか導入して44番さがせばなんとかなる。

Seestar、ASIAIRともにアノテーションがもう1つなので

画像チ、アノテーション
(SiniLで簡単に画像処理後、Astapでアノテーション、字が判読可能な範囲にトリミング)

なお、これで失敗したら、ASIAIRでα,δ打ち込んで見る予定だった。

撮影情報
2024年5月29日午後9時頃から
ベランダ プチ・リモート観測所
へびつかい座 B72
画像イ)
Seestar+iPhone7、10秒露出35分のライブスタック
写真アプリでトリミング・画像調整等
画像へ)
主鏡 FMA135+ASI585MC+UV irカットフィルター
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRカットフィルター
架台 赤道儀化AZ-GTi
制御 ASIAIR Plus32G+iPad mini6
1分露出30分のライブスタック、gainM(252)
(ダーク、フラット、バイアス補正あり)
写真アプリでトリミング・画像調整等
FitsファイルはSiriLで簡単画像処理後、アノテーション、Fits32ビット保存。
さらに、Astapでアノテーション(on MacbookAir2019)

参考資料
02) 銀河星雲マニア / Seestarマニア   JUNPYさんのサイト
03)Constellation~StellarScenesさん『星座』へのリンク

電視観望の記録等関連Blog



電視観望の記録4047(ケフェウス座 ガーネット・スター、Sh2-131 2nd)

2024-05-16 01:00:00 | NGC天体他
ケフェウス座
ガーネット・スター(μ Cep)
象の鼻星雲(IC1396星団+Sh2-131星雲)

画像イ、CBPフィルター使用、SiriLで画像処理
(ガーネット・スターは、左下)
天文学者ウィリアム・ハーシェルが1783年に発見、報告した際にその赤い色をガーネットにたとえたことから「ガーネット・スター」の通称で知られているそうだ。事後学習でIC1396で検索をかけると、英語版Wikipediaで「Elephant's Trunk Nebula(象の鼻星雲)」がヒット。散開星団に見えていた部分をガーネットスターまで赤い星雲が続き、その形から天文ファンの間では、象の鼻星雲と呼ばれているらしい。(記録088より転記)

昨年6月16日に観望。1年経つとすっかり忘れてます。この日の目標天体は「北アメリカ星雲」と「網状星雲」。北アメリカは隣の屋根から昇りつつあり、網状は、建物で見えず、時間待ちで、星図画面でケフェウス座に大きな赤い星雲を見つける。

画像ロ、星図画面

拡大すると、Mu Cepheiの文字が見える。
画像ハ、画面拡大
もしかして・・・と導入。
画像ニ、プレビュー画面で、アノテーション
やはり、ガーネット・スターと象の鼻星雲。ライブスタックに入る。
画像ホ、3分露出15枚のライブスタック
そして、IC1396Aを探す。中央上に見つかる。
画像へ、ホのトリミング(中央少し上)

念のためSiriLで
画像ト、SiniLでアノテーション(左右トリミング)

いっぱいでなにがなんだか
よしAstapで
画像チ、Astapでアノテーション
(SiriLで処理した32bitのFitsファイルで、アノテーション)
どうも中央の小さな円が散開星団IC1396、大きな円がSh2-131又は象の鼻星雲のようです。

ライブスタック画面のスクショではかぶりがあり、SiriLで上手くかぶりが取れ、今回こそASIAIRのスクショに勝った!と喜ぶが、ブログに上げると・・・ビミョー。ZWOの画像処理技術すごいわ(^^;

まあ、よい経験できた。

今回のメダカ部屋観望では、メインが130PDS+ASI715MCで、FMA135+ASI585MCは小手調べだったが、北アメリカ星雲、網状星雲、象の鼻星雲と3つも当たりを引いた。自分でびっくりしている。

撮影情報
2024年5月8日午後11時過ぎ
メダカベヤ観測所
ケフェウス座  μ Cep、IC1396、Sh2-131
主鏡 FMA135+ASI585MC+CBPフィルター
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRCutフィルタ一
ASIAIR Plus+赤道儀化AZ-GTi
ASIAIRアプリでgain252(M)、3分露出15枚ライブスタック
ダーク・フラット・バイアス補正あり
SiriLで簡単に画像処理・アノテーション
Astapでもアノテーション
写真アプリでトリミング・画像調整等

参考資料
03)Constellation~StellarScenesさん『星座』へのリンク

電視観望の記録等関連Blog








電視観望の記録4044(こぎつね座 コートハンガー)

2024-05-11 01:00:00 | NGC天体他
こぎつね座 Cr399コートハンガー
画像ア、回転・トリミングあり
こぎつね座のCr399は、その星の並びから、コートハンガー星団と呼ばれているが、正確には星団では無く星群とでも呼ぶのが正しいらしい(星団とは、同じ星間ガスからできて同じ場所にあるものの定義に当てはまらないため)。Cr399コートハンガーでググルと、「アステリズム」という知らない言葉がまたでてきた。幸いWikipediaの項目にリンクがあり、そこからたどって説明を読む。「国際天文学連合から認定を受けていない非公式な天文集合体」とのこと。北斗七星、北十字(はくちょう座)、オリオン三つ星、コートハンガーなどが例として挙げられている。なるほどと納得。(記録086より転記)

2日程、FMA135+ASI585MC観望の横で双眼鏡を覗いていた。ベガ、ダブル・ダブルスター、アルビレオ、そしてコートハンガー。はくちょう座を確認してアルビレオから辿ると簡単に見つかる。双眼鏡を手持ちのため、動くのでじっくりとは見れず;^^)
この日は観望予定天体がまだ昇っていないので、時間待ち観望。こちらも少し待って(画像エ)。
FMA135+ASI585MCは、4.7°×2.7°と広い画角のため、縦で全体が入る(画像イ)。一瞬カメラを回転させようかと考えるが、『素人無理しない』と心の中で唱えての撮影;^^)

画像イ、CBPフィルター使用、30秒×6枚のライブスタック
画像ウ、ライブ画面

画像エ、プレビュー画面スクショ
プレートソルブが成功せず、導入が終わらないので、中断して見ると、隣の屋根から昇るところだった。このまま、30秒プレビューで暫く待つ。
画像オ、ステラナビゲーターLiteによる観望位置


撮影情報
2024年5月8日午後11時半頃
メダカベヤ観測所
こぎつね座 Cr399コートハンガー
主鏡 FMA135+ASI585MC+CBPフィルター
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRCutフィルタ一
ASIAIR Plus+赤道儀化AZ-GTi
ASIAIRアプリでgain252(M)、30秒露出12枚のライブスタック
ダーク補正あり
写真アプリでトリミング・画像調整等

04)

電視観望の記録086(こぎつね座 Cr399コートハンガー) - よしべや自然博物館

こぎつね座Cr399(コリンダー399、コートハンガー)画像①QBPフィルターⅢ使用、トリミングサイズ(2400×1400)こぎつね座のCr399は、その星の並びから、コートハンガー星団と...

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電視観望の記録4040(かみのけ座 Mel111 by ASI715MC)

2024-04-22 01:00:00 | NGC天体他
かみのけ座 Mel111/Cr126 散開星団 部分

ASI715MCテスト3

ZWO ASI715MCとは、2023年11月に発売された1/2.8サイズの惑星用CMOSカメラ。解像度は3864×2192。ASI585MCとほぼ同じ。その一方で、Full wellは、約6Keと小さい。ZWOの惑星用カラーCMOSカメラで2番目に安価(約3諭吉さん)。

撮影環境
FMA135+ASI715MC+UV IRcutフィルター(主鏡)
SV165+ASI120MM-mini+UV IRcutフィルター(ガイド)
赤道儀化AZ-GTi+ASIAIR Plus+iPad mini6(架台・制御)

画像①1分×15枚のライブスタック、画像調整あり

Melotte111はかみのけ座の散開星団。英語圏ではかみのけ座星団(Coma Star Cluster)と呼ばれているらしい。双眼鏡では素晴らしい眺めとのこと。天文ガイド2024年5月号の「5月の星空」トップで紹介されている。

昨年の積み残し。今年の予定では130PDS+ASI585MCでの観望が一息ついた段階で、FMA135+ASI585MCで観望予定であった。が、いつもの行き当たりばったりでの観望
;^^)テストですから・・・

SkySafariで画角を調べる。

画像②SkySafariでの画角

FMA135+ASl585MCの画角(約4.7°×2.7°)には収まっている模様。ASI715MCでは、

ちょっと上下切れますが、取りあえずやってみる。導入でもちろんASIAIRではヒットしないので、SkyAtras画面上で13 Com(かみのけ座13番星)を頼りに入れる。

画像③ライブ画面

画像④導入画面
課題も多いが、取りあえず撮れたので良しとしよう。;^^)
AS1585MCと双眼鏡での観望をMel111に誓う。
そして、
画像⑤SkySafariでの観望位置

眼視では、しし座の尻尾付近のデネボラあたりから辿ると良いように思える。

撮影情報
2024年4月14日午後10時半頃
ベランダ プチ・リモート観測所
かみのけ座 Mel111/Cr126(Coma Star Cluster=かみのけ座星団)
主鏡 FMA135+ASI715MC+UV IRcutフィルター
ガイド SV165+ASI120MM-mini+UV IRCutフィルタ一
ASIAIR Plus+赤道儀化AZ-GTi
ASIAIRアプリでgain35、1分露出15枚のライブスタック、スクショ
ダーク、フラット、バイアス補正あり
写真アプリでトリミング・画像調整等

参考資料等
    JUNPYさんの銀河星雲マニアのためのサイト
03)Constellation~StellarScenesさん『星座』へのリンク
    東京のど真ん中で天体写真しているHIROPONさんのブログ

電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の機材009(スマート天体望遠鏡 ZWO Seestar S50) 

03)電視観望の機材021(130PDS+赤道儀化AZ-GTi テスト2) 

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06)星見娘で電視観望4039(かみのけ座 M64黒眼銀河) 

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09)電視観望の記録4023(かみのけ座 M100渦巻銀河 by 130PDS)

10)星見娘で電視観望4053(かみのけ座 NGC4725中間棒渦巻銀河)

11)電視観望の記録4034(かみのけ座 M98、超新星2024exw)

12)電視観望の記録4035(かみのけ座 M53球状星団)

13)星見娘で電視観望4062(かみのけ座銀河団Abell1656、HCG61)

14)電視観望の記録4039(かみのけ座銀河団 AbelI1656 by ASI715MC)


よしべの業務報告兼お知らせ

2024-04-21

いつもご訪問有り難うございます。

さて、天文民には、辛い天気が続きます。(^^;

晴れても雲と黄砂でメタメタ。

手持ち観望記録も後3つ余り。

切れたら無理せず、また不定期更新とさせて頂きます。m(__)m

尚、ゴールデンウィークはまたまた館内研修のため一部お休みさせて頂きます。